ルーブル/ドルで取引すべき理由
ルーブルはロシア共和国の通貨単位です。為替取引市場では取扱量が少ないためにFXの銘柄として取り扱っている会社は限られています。円とのペアは設定されておらず、取引時間には制限があります。値動きが大きいために、投機の対象として、選択肢のひとつとして挙げられています。
ルーブル/ドル特徴
今までにルーブルの暴落は三回ありました。1回目は1998年のルーブル暴落です。ロシア危機の際には、原油価格の暴落による財政不安によるものでした。そこへ、政治不安やアジア危機が直撃して、一ドル6ルーブルであったのが、27ルーブルまで下落することになりました。その後も下げは止まらずに、2002年の32ルーブルまで下落を続けました。世界景気が好調であるのを受けて、23ルーブルまで上がりますが、その後、2008年のリーマンショックで再び暴落します。23ルーブルだったものが、32ルーブルまで下落しました。このときにはルーブルだけでなく他の通貨も下落しましたので、ルーブルは二年半ほどで持ち直していきました。次の暴落は2014年のロシアのウクライナ侵攻での経済制裁においてダメージを受けていたロシア経済ですが、原油の価格の下落により、ルーブルの暴落が起こります。WTI相場は110ドル付近までつけていましたが、50ドル程度まで半値になってしまいました。もう一つの指標である北海ブレンドも50ドルを割りました。この背景にはサウジアラビアの相場操縦があると言われています。ライバルであるシェールガスにダメージを与えるためともいわれていますし、ロシアとイランに経済制裁を行うためともいわれています。2014年に変動相場制に移行しましたが、その後2015年には70ルーブルまで下落しています。これにより、人為的な割高感はなくなって、正常な範囲内に入ってきたと考えられています。
ルーブル/ドルで取引をしたほうがいい理由とは?
ロシアは軍事力や領土の面では大国になっていますが、経済的な面では発展途上です。国家財政は、原油や天然ガスといった資源材料に依存しており不安定です。世界の景気が良く、資源価格が高い時には堅調に推移しますが、原油などの価格の下落が起きると暴落を起こしたりする通貨です。ルーブルを見ていくには、資源価格も一緒にみていくといいでしょう。ルーブルは金利付き資源価格ともいわれており、原油に投資しても金利はつきませんが、同じ動きをしているルーブルに投資すると金利が付くと言われています。ロシアはインフレ率が4%と高くなっています。政策金利も7.5%となっており、高い水準を維持しています。アメリカの政策金利は上がってきていますが、それでも2%以内に収まっていることから、両国間の金利差は5%以上となっており、ルーブルを買う要因ともなっています。ただ、ロシアのインフレ率は変動が激しいため、注意が必要です。ロシアルーブルは原油との相関関係が大きくなっていますので、原油の価格が安くなってきたら買い、原油の価格が下がってきたら売るという方針で取引するといいでしょう。常にある程度の高い利回りが確保できますので、原油の価格が少し下がったからと売り急ぐ必要はありません。インフレ率は10%に近づいてきたら様子を見ましょう。ロシアルーブルはサクソバンクFXやIG証券、エイチ・エス証券、FOREX.comJapan、アヴァトレードジャパンなどで取り扱っていますので、参考にされてください。メタトレーダ―(MT4)でも取り扱っています。