レアル/ドルでFX!チャート検証で勝率UP

ブラジルレアルは新興国通貨の中でも注目されている通貨です。証券会社から送られてくるお知らせにもブラジルレアル建ての債券を購入しませんかというものも多くなっています。ブラジルのGDP2018年には+1.5%になると言われており、2015~2016年のマイナス成長をようやく脱却した形となっています。金利が7%と高金利であることも投資先の魅力としての一つとなっています。
 

レアル/ドル特徴

ブラジルレアルは1999年に変動相場制に移行しました。それまではドルペッグ制をとっていました。2002年と2015年に大きく下落しています。2002年に大幅に下落した背景には、インフレ率が急騰し、ピーク時には17%を超えたことや2003年にはルーラ政権の誕生を控えて、投資家の間では債務問題に関する懸念が広がったこおとが原因です。その後は世界経済の回復とともに緩やかに回復していきます。リーマンショックのときにはそれほど大きな下落は見せず、持ち直します。次の大きな下落は2015年の時です。2010~2011年八月ごろまでは1ドル=1.5レアル前後まで上昇しましたが、レアル高による経済状況の悪化を懸念したブラジル政府はレアル高を解消するために金融取引税(IOF)を導入しました。金融取引税(IOF)では外国人が米ドルでブラジルレアルに両替して、ブラジル本土の株や債券を買うときに、税金を課すというもので、最高では6%の金融取引税を課していたこともありました。これにより、ブラジルレアルは下降トレンドに入っていきました。理由としては、アメリカが金利を上げてきたことによる金利差の縮小やブラジルのインフレ率の上昇(10%以上)景気の悪化(GDPがマイナス成長)財政悪化による国債の格下げ、政局不安などが挙げられます。
 

チャート検証方法

2016年に暴落したレアルですが再び持ち直してきています。ブラジルは鉄鉱石などの資源も多く輸出していますので、鉱山資源の価格なども貿易に影響してくると考えられます。レアルの暴落により、リーマンショック前に投資していた場合には、半値ほどになっており、為替差額では損が出ていますが、金利差によりトータル的にはプラスになっている様子です。ブラジルの景気は持ち直してきており、2018年はプラス成長になるものとみられています。アメリカが利上げを行っているので、金利差が縮小してきており、レアルの下落要因になるかと考えられます。2015~2016年の景気後退期には1ドル=4レアルまで暴落しました。その後少し持ち直してきており、2018年現在では3.2レアル程度になっています。トランプ氏の就任時に下落したレアルでしたが、BCBの介入により下値を維持しています。今後も、1ドル=3~4レアル程度で推移するのではないかと言われています。ブラジルレアルは高金利通貨としても知られています。BCBは段階的に金利を引き下げています。20157月までは14%台を維持していましたが、その後は、2018年は7%台まで金利を下げています。利下げはインフレの鈍化や財政緊縮などから景気を刺激するためのものです。ブラジルレアルの動向を探るには原油価格もポイントになりそうです。原油の価格が低迷することがあれば、レアル安も続くものと考えられています。今は政治的には落ち着いてきていますので、安定した値動きになりそうです。ブラジルレアルは大統領の汚職などの政治的な要因でも大きく動きますので、そういったニュースにも目を向けて取引していきましょう。今は金利も高く経済成長率もいいですので、安定した投資ができるでしょう。