ブラジルレアル対円ペアでのレート検証!
ブラジルレアルの対円ペアでの価格は、ここ何年か20円台後半〜30円台前半の間を推移しています。2009年以前には60円台の時もありましたが、現在は半分程度になっており、相対的に強く円高に傾いています。
ブラジルと日本の政策金利差に加え、ブラジルは経済成長率も低く、インフレ率も高くなっていることから、国自体の破綻の危機というリスクもあるため、高金利ではありますが、投資を行う際にはリスクも考えていく必要が出てきます。
推奨通貨ペアは円?ドル?
アメリカは量的緩和政策が終了し、金利を上げてきていますので、レアルとドル間の金利差というのは縮小しています。
ブラジルレアルと米ドルのチャートを見てみますと、上げ下げを繰り返しながら、下値は切りあがってきているようにも見えますので、買いで参戦するのもいいかもしれません。金利差を考えて、円で運用することも可能ですが、チャートを見ると下落しているように見えますので、スワップ目当てで買いのポジションを長期で持つというのは少し難しそうなチャートの形をしています。2016年を底に若干戻しているようにも見えますが円の強さを目の当たりにしているような相場になっており、ブラジルが高金利になっていても、日本円を売ってトレードするという人は少ないように思います。
また、ブラジルレアルは取り扱っているFX会社がほとんどないという特徴もあります。IG証券で唯一、ブラジルレアル円の取引が行われていますが、その他のFX会社ではブラジルレアルの取引すら難しい状態です。ブラジルレアルで購入するのであれば、証券会社を介して、債券を購入するというのが一般的となっています。
トレード方法で通貨ペアを選べ
ブラジルレアルとアメリカドルの9月からのチャートを見てみますと、上げ下げをくりかえしながら、9月の初旬を底にして、少し下値が切りあがっているようにも見えます。上値も3.34まで伸びていますので、ブラジルレアルを買ってアメリカドルを売る方法でも取引できます。ブラジルとアメリカの金利差は5.25%となっていますのでブラジルレアルを買うことで金利収入も得られます。
今後ブラジルは金利を下げていくものとみられており、アメリカは金利を上げるという意見もありますので、両国の金利差は縮小し、ブラジルレアルが売られることも予想されます。ブラジルレアル円が下落しているように見えるのに比べると、ブラジルレアル米ドルでは、レンジ相場になっているようにも見えますので、スイングトレードで利益を得るのであれば、ブラジルレアル米ドルのペアで取引するのもいいのではないでしょうか。
下値は3.14付近が目安になります。上値は3.34付近ででしょう。ブラジルレアル円のチャートではボラリティが少ないので、買いで参戦することが難しいような印象を受けます。下落トレンドだからと売りで参戦するとスワップポイントを支払うことにもなりますので、注意が必要になってきます。
ブラジルは人口が多いのですが、経済成長率はマイナスで、社会情勢にも不安が残るので、積極的に買っていくのは少しリスクが高いでしょう。国の破綻リスクなども考えた上で、取引されてください。高金利であるということは、債権の回収への信用力が低いということにもなりますので、投資する際には十分に注意しないといけません。IG証券では96種類の通貨ペアが取引できますので、ブラジルレアル米ドルのペアもあります。