「FXのナンピンで最強の戦略は?」
「FXでナンピンの使い方を知りたい」
「FXでナンピンをしてはいけない理由は?」
上記の疑問を持っている方は、FX取引にナンピン戦略を取り入れたいのではないでしょうか。
結論、ナンピンはハイリスクハイリターンの戦略のため、初心者の方にはおすすめできません。
ただし、効果的に活用できれば、利益の最大化や損失を減らすために活用できます。
そこで本記事では、FXのナンピンについて詳しく解説します。
ナンピンを活用してFXで利益を出したい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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1. FXのナンピン(難平)とは?
ナンピン(難平)とは、FXで用いられる取引戦略の1つです。
具体的には、損失方向に価格が動いた際にポジションを追加します。
ナンピンは1度だけでなく複数回繰り返し利用されることが多く、ハイリスクハイリターンな戦略です。
正しく活用できなければ危険な戦略ですが、効果的に使えば利益の最大化や損失の最小化につながります。
1-1. ナンピンの語源・由来
ナンピン(難平)とは、江戸時代に生まれた言葉です。
主に米相場で使われ始めた言葉で、「損失を均す(平均化する)」という意味を持ちます。
現在は、FXをはじめとする投資の世界で広く用いられています。
FX以外では株や仮想通貨取引でも使われるため、意味を覚えておくと良いでしょう。
2. FXでナンピンを使う方法・やり方
ここからは、ナンピンの使い方・やり方と計算方法を具体的に解説します。
買い(ロング)と売り(ショート)で基本的なやり方は変わりませんが、イメージしやすいためにどちらも解説します。
平均取得単価の計算方法と具体的なやり方を覚えれば、すぐにでも実践できるため、ぜひ参考にしてみてください。
2-1. ナンピンした際に平均取得単価(損益分岐点)を計算する方法
ナンピンをする際は、平均取得単価(損益分岐点)を常に考える必要があります。
基本的にナンピンで得られる効果は損益分岐点が変わることで、あらかじめ計算できると戦略が立てやすくなります。
ナンピンにおける平均取得単価の計算方法を以下にまとめました。
保有ポジションのエントリー価格÷合計ロット数=平均取得単価(損益分岐点) |
ナンピンの平均取得単価は、エントリー価格だけでなくロット数が大きな影響を及ぼすのがポイントです。
同じ価格でエントリーしても、ロット数が異なれば平均取得単価は大きく変わります。
ロット数による平均取得単価の違いを以下の例で見てみましょう。
パターン1
・150円で買いポジションに1ロットエントリー ・140円で買いポジションに1ロットエントリー (150+140)÷2ロット=145円(平均取得単価) |
パターン2
・150円で買いポジションに1ロットエントリー ・140円で買いポジションに3ロットエントリー (150+140+140+140)÷4ロット=142.5円(平均取得単価) |
パターン3
・150円で買いポジションに3ロットエントリー ・140円で買いポジションに1ロットエントリー (150+150+150+140)÷4ロット=147.5円(平均取得単価) |
上記の3パターンを見て分かるとおり、含み損が大きいポイントで多くのエントリーをすると、平均取得単価を有利に動かせます。
含み損が大きいポイントでのエントリーはリスクが伴いますが、同時にリターンが大きくなるのもナンピンの魅力といえるでしょう。
2-2. ナンピン買い
ナンピン買いは、保有中の買いポジションが含み損の際に仕掛けます。
保有中の買いポジションが含み損の際に買いポジションを増やすと、平均取得単価を引き下げられます。
平均取得単価は全ポジションの中央値であり、損益分岐点です。
ナンピン買いの具体的な例を見てみましょう。
- USD/JPY(ドル円)が150円の時に買いポジションを取る
- 価格が下落してUSD/JPYが140円まで下がる
- 価格が140円でナンピン買いを仕掛ける
- 平均取得単価が150円から145円になる
また、ナンピンは複数回する場合もあり、含み損が大きいときほど高い効果(平均取得単価が大きく変動する)を発揮します。
2-3. ナンピン売り
ナンピン売りの基本的なやり方はナンピン買いと同じで、保有中の売りポジションが含み損の時に仕掛けます。ここでは、複数回ナンピン売りを仕掛けた際の例を見てみましょう。
- USD/JPY(ドル円)が140円の時に売りポジションを取る
- 価格が上昇してUSD/JPYが150円まで上がる
- 価格が150円でナンピン売りを仕掛ける
- 平均取得単価が145円になる
- 価格がさらに上昇してUSD/JPYが160円になる
- 価格が160円で2回目のナンピンを仕掛ける
- 平均取得単価が150円になる
上記の例では、価格の上昇に伴い2回ナンピンを仕掛けました。
複数回ナンピンを仕掛けると平均取得単価が変化するため、損益分岐点が現在の価格に近づくのが特徴です。
3. FXでナンピンを使うメリット
ここからは、FXでナンピンを使うメリットを紹介します。a
ナンピンに興味がある方や、活用するイメージを持ちたい方は、ぜひ参考にしてください。
3-1. 平均獲得単価を下げられる
ナンピンを利用すると、平均獲得単価を下げられます。a
平均獲得単価は損益分岐点と同義であり、下げることで損失時に利益までの値幅を小さくできます。
また、平均獲得単価との価格差が小さくなれば精神的にも落ち着くため、平常心を保つためにも有効な手段です。
3-2. 利益が大きくなる可能性がある
ナンピンを活用すると、利益を大きくできる可能性があります。
例として、ドル円の取引をした際の2つのパターンを見てみましょう。
パターン1(ナンピンなしの場合)
結果:10円分の利益 |
パターン2(ナンピンありの場合)
結果:(160-150)+(160-140)=30円分の利益 |
上記を見て分かるとおり、結果的に取引が成功した場合はナンピンをしたほうが利益を得られます。
ナンピンのロット数と比例して利益も増えるため、効果的に使えば一度の取引で爆益を狙えるでしょう。
3-3. 柔軟な戦略を取りやすい
ナンピンという戦略を活用できると、取引中に柔軟な対応ができます。
たとえば、エントリー後に逆行して値動きの先が読めない場合は、素直に損切りするのも良いでしょう。
一方、逆行の後に価格が戻ってくると確信が持てれば、ナンピンで利益の最大化を狙えます。
1つの戦略としてナンピンを選択できると、利益の出し方や損失の防ぎ方の幅が広がるでしょう。
4. FXでナンピンを使うデメリットと注意点
ナンピンにはメリットだけでなく、さまざまなリスクが存在します。
リスクを知らずにナンピンを使うと、口座資金が全損する可能性が高まります。
ここでは、FXでナンピンを使うデメリットと注意点を解説するので、ぜひ確認しておきましょう。
4-1. 損失のリスクが大きくなる
ナンピンは証拠金継続率を有利に動かせる手法ですが、使用すると損失した際のリスクが高まります。
ナンピンの有無によるリスクを、ドル円で取引した次のパターンで見てみましょう。
パターン1(ナンピンなしの場合)
結果:10円分の損失 |
パターン2(ナンピンありの場合)
結果:(150-140)+(150-130)=30円分の損失 |
上記の例では、はじめのエントリーは同じですが、ナンピンをするだけで損失が3倍に上がりました。
ナンピンは価格が好転すれば強力な手法ですが、常にリスクが上がることを覚えておきましょう。
含み損が出るたびむやみにナンピンするのではなく、利用する場面を見極めることが大切です。
4-2. 証拠金継続率が下がる
ナンピンでポジションを増やすと、証拠金継続率が下がります。
証拠金継続率が低くなると、ロスカットの危険性が高まります。
ナンピンはポジション数が多くなりがちで、通常の取引よりもシビアな資金管理が必要です。
ナンピンで証拠金継続率を安定させるためには、ロット数の調整が効果的です。
たとえば、はじめにエントリーするロットを下げれば、ナンピンをしても資金的な負担が減ります。
ナンピンを想定したトレード戦略では、通常よりも慎重な資金管理を心掛けましょう。
4-2. 精神的な負担が大きい
ナンピンは含み損中にポジションを増やす行為であり、相場が逆転するまでの精神的負担が大きいのが特徴です。
さらに、ナンピンを繰り返すほどトータルのロット数も多くなるため、損益に対する恐怖心も強くなります。
精神的な負担が増えると冷静な判断が出来なくなる可能性があります。
平常心で取引をするためにも、余裕を持った資金管理でナンピンを活用しましょう。
5. FXでナンピンが最強に効果を発揮するタイミングと戦略
FXでナンピンを使いこなすためには、効果を発揮するタイミングと使い方を熟知しておかなければなりません。
ここでは、ナンピンが効果を発揮する2つのパターンを紹介するので、ぜひ実際の取引に活かしてみてください。
5-1. 予測した値動きに戻る可能性が高いとき
予測した値動きに戻る可能性が高いときは、ナンピンを使う王道のパターンです。
たとえば、エントリーしてすぐに価格が逆行すると、絶好のナンピンポイントになります。
予測と反対の値動きにナンピンすることで、利益の最大化を狙えます。
ただし、失敗した時の金銭的リスクが高まるため、安易に使用することはおすすめできません。
予測に強い根拠がある場合のみナンピンするようにしましょう。
5-2. 含み損を帳消しにしたいとき
ナンピンは、含み損を帳消しにして、早く取引を終わらせたいときにも有効です。
ナンピンをすると平均獲得単価(損益分岐点)が下がるため、はじめのエントリーポイントまで価格が戻らなくても損失を解消できます。
目の前の取引で損失を出したくない場合にナンピンを活用すると、負けずに取引を終わらせられる可能性が高まります。
ただし、失敗した時の損失額は高くなるため、ハイリスク手法であることを覚えておきましょう。
6. FXのナンピンに関するよくある質問
最後は、FXのナンピンに関するよくある質問に回答します。
6-1. 1000通貨で無限にナンピンするとどうなる?
1,000通貨で無限にナンピンすると、ハイリスクハイリターンの取引になります。
FXの1,000通貨は比較的少ない取引単位ですが、無限にナンピンを繰り返すと資金的な負担が大きくなるでしょう。
無限にナンピンする手法はリスクが高いため、通貨単位を問わずおすすめできません。
6-2. ナンピンをしてはいけないといわれる理由は?
ナンピンは平均獲得単価を下げるために有効な手法ですが、損失をごまかせるという側面も持っています。
ナンピンをすると損益分岐点が一時的に近づき、「損失が少なくなった」と錯覚します。
精神的に未熟な方がナンピンをすると、都合の良い錯覚により危機感を忘れがちです。
とくに初心者の方は、錯覚によるリスク管理の甘さで大損する可能性があるため、安易にナンピンしてはいけないといわれています。
6-3. 長期投資でナンピン買いは有効?
FXの長期投資でナンピン買いは有効です。
長期間計画的にポジションを増やすことで、長い年月をかけて大きな利益を獲得できます。
ただし、論理的なロジックに基づいてナンピンを繰り返す必要があるため、実践する前に資金計画のシミュレーションをしておきましょう。
6-4. FXでナンピンとマーチンゲール法を組み合わせた戦略は使える?
マーチンゲール法とは、ギャンブルで勝てなかった場合にベット額を倍に増やす手法です。
たとえば、1ロットで負けたら次は2ロット、次は4ロットのように、勝てるまで次のベット額が増え続けます。
ナンピンにマーチンゲール法を用いて、価格が逆行するごとにロットを2倍に増やしてナンピンを続ける手法を実践できます。
ただし、相場の逆行が続くと資金的な負担が大きくなり、1ロットからはじめた場合に5連敗すると、次のエントリーには32ロット必要です。
マーチンゲール法を用いると資金管理が難しくなるため、FXで利用するのはおすすめできません。
7. まとめ
本記事では、FXのナンピンについて解説しました。
FXのナンピンは、裁量トレード・システムトレードの両者で広く用いられており、有効活用すれば利益の最大化や損失額の削減に活用できます。
ただし、ナンピンはリスクが高い手法であり、失敗すると損失の拡大につながります。
ナンピンを活用した取引に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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