takahのEA開発ばなし・その1 バイナリーオプションを考える

皆さま、初めまして!

EA-BANKにEAを出品させていただいておりますtakahと申します。
私が出品させていただいておりますEAを多くの方にご利用いただき、誠にありがとうございます!
これからも、皆さまの利益に繋がる良いEAを開発していきたいと思っておりますので、末永くよろしくお願いいたします。

さて、この度、EA-BANKで記事を投稿させていただけることになり、普段私が行っているEA開発のお話をご紹介させていただこうと思います。

 

現在つくっているEA

現在はちょっと変わったEAをつくっておりまして、先日一応完成いたしました。

EAの名前は「EA07-KoToNoHA」と呼んでいます。以下、KoToNoHAのバックテストデータです。

 

 

一見すると「なんだこりゃ?」と思われるかもしれません。

エントリー数が1,000以上あるにもかかわらず、利益が138.96$しかない?しかも、スプレッドが1(0.1pips)??
正直、EAとしては使えるレベルのモノではありません。

 

実はコレ、普通のEAではないんです。これはバイナリーオプション(BO)のロジック検証用EAなんです。

ご存知の方も多いと思いますが、BOはエントリー後、決められたタイミングで自動的に決済され、その段階でエントリーしたタイミングより高いか低いかだけで勝敗が決まります

 

そもそもBOはEAを使うことはできません。エントリーは手動で行わなければなりません。そのため、インジケーターが主流となっています。

しかし、このインジケーターも胡散臭いモノが本当に多いです。。。もし、勝てるインジケーターならばEA化してバックテストをすれば結果が一目瞭然で結果が分かります。しかし、そんなインジケーターはどこにも見当たりません。そのことからも、そのインジケーターが勝てるモノではないことがわかります。

 

BOに立ちはだかる勝率60%の壁

なぜ、BOは勝てないのか?それは、決済が自動的に行われてしまうからです。TPやSLもなく、決済ロジックもありません。あるのはエントリータイミングだけ。それだけで勝てるロジックを組まなければならないのです。

また、勝率の問題もあります。よくある海外のBOサイトは100円のエントリーに対し、170円程度のリターンしかないのです。そのため、リターンが1.7倍のBOで勝とうとするならば、勝率は最低60%は必要なのです。

この60%の壁が相当ぶ厚い(汗

試しに「バイナリーオプション 勝率60%」で検索してみると分かりますが、この数字がいかに高いモノであるかがお分かりいただけると思います。(ちなみに、EAなら勝率60%以上は簡単につくれます。それはTP/SLといった数字や決済ロジックを組み込むことができるからです。エントリーロジックだけで勝率60%を超えるのは本当に大変です…)

ただ、BOはハイかローが正しければ良いので、利益額は全く関係ありません。バックテストでマイナスが多くなったとしても、勝率が60%を超えていれば、そのEAはBO向けとしては成立すると考えています。

 

新EA「EA07-KoToNoHA-」

そこで、もう一度上記のバックテストをご覧ください。

このEAには内部にインジケーター「KoToNoHA」を組み込んでいます。
以下、KoToNoHAの詳細です。

■KoToNoHA詳細
通貨ペア:GBPJPY
使用時間足:1分足
ポジション保有時間:3分固定(自動決済)
勝率:62.45%(買い59.47%、売り65.42%)
バックテスト期間:2010/6/1~2018/5/31(8年間)
エントリー数:1,068
エントリータイミング:ローソク足確定後

先ほどもお話ししたように、BO用EAは勝率が最重要ファクターですが、現時点で62%を超えており、売りだけで見るならば65%を超えています。なので、売りだけで勝負をしても十分勝算があるレベルになっています。

ちなみに、ハイローオーストラリアというBO業者でTurboという取引をした場合、想定利益は以下のようになります(倍率1.85倍で計算)。

■100回取引をした場合の利益率
勝率62%(売り買い両方)の場合:1+(100*100)/(100*1.85*62-100*38)≒177%
勝率65%(売りのみ)  の場合:1+(100*100)/(100*1.85*65-100*35)≒183%

 

これだけの数字はEAでもなかなか出せる数字ではないと思います。そう考えると、BOでも投資が成立しそうな感じがしますね。

 

BOは自動売買できないため、KoToNoHAはサインツールとしての扱いになります。そのため、エントリーポイントが来たらメールで知らせるようなしくみにしています。

BO用のインジなのでフォワードを計測することができませんが、しばらくバックフォーワードテストで様子を見ようかなと思います。