速報!ニュージーランドドル相場見通し
ニュージーランドドルの相場の見通しはどうなっているのでしょうか。経済指標やチャートから探っていきたいと思います。ニュージーランドドルは高金利通貨として知られており、スワップトレーダーの間でも人気の通貨になっています。ニュージーランドでは当面政策金利は据え置かれるものとみられています。主要輸出物である酪農品の価格上昇の勢いが弱いことやインフレ基調が弱いことなどが挙げられます。
ニュージーランドドル相場見通し
ダウ平均や日経平均の下落によって、為替相場でも円買いが起こっており、ドルは売られて円が買われている状況にあります。ニュージーランドドルも上値の重い展開となっております。ニュージーランド準備銀行がニュージーランドの経営者に実施したインフレ期待率を調べたところ、インフレ予想率が+2.11%となり、2017年11月調査時の2.02%とから若干インフレ期待が高まっていることが分かりました。ニュージーランド準備銀行ではCPIを1~3%の範囲内に収めることを目標としています。その他にもインフレ期待にも注目していく姿勢を向けています。ニュージーランドの消費者物価指数は前年比+1.6%となっており、7-9月期の1.9%よりは鈍い値となっています。消費者物価指数は2%台が重要視されている値となっています。ニュージーランド準備銀行によるとインフレ期待が今後は大きく政策金利にも影響を及ぼすのではないかと考えているようです。
今後の気になる注目材料
ニュージーランドの物価などを見ていく上では、消費者物価指数CPIの他にも、インフレ期待も見ていく必要がありそうです。ニュージーランドのインフレ予想率はニュージーランド準備銀行が掲げている2%程度の水準に収まっていますので、しばらくは、ニュージーランドは政策金利を1.75%に据え置くのではないかとみられています。ニュージーランドドル円のチャートを見ていますと、安値を76円、高値を83円としたレンジ相場で、2016年頃から推移しています。今現在は、米ドル円やクロス円が円高に振れていることから、ニュージーランドドルも伸び悩んでいる形になっていますが、長期的に見ると大きく下落する要因はありません。しかし、アメリカの長期金利の上昇により、世界の景気の減退が始まっているのだとすれば、今後、景気が悪くなる可能性も否定できませんので、安易に買っていくのも少し難しいでしょう。ニュージーランドの景気動向を見ていく上では、農産物などの輸出物の価格をよく見ておくことと、CPIにも注意しておくといいでしょう。GDPなども景気を判断する材料になります。雇用も改善しているか失業率などから判断できます。去年よりも良くなっているか悪くなっているかを見極めて、市場の投資家がどのように判断しているのかを相場の動きから観察するといいでしょう。ニュージーランドの失業率は低下している傾向にありますので、景気は良くなってきているという判断が出来ると考えます。三月にも雇用統計がありますので、経済動向に変化があるかを見定める指標になると考えます。発表時間が朝方になりますので、その時間帯に大きく動くと、お仕事をされている方などはちょっと取引するのは難しいかもしれません。予想と大きくかけ離れていなければ、大きな変化はない場合も多いです。雇用が改善して、賃金が上昇すれば、物価も上がっていくと考えられますので、そのあたりがどのように機能しているのかを経済指標を見ながら判断していくといいでしょう。