昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。ハイテク銘柄に対する調整の動きが意識されて上値を抑えられる場面もありましたが、米国債利回りが低下する中で買い戻しの動きが強まりプラス圏での引けとなりました。米早期利下げ観測は後退しているものの、足元の経済に対する期待感が下値を支えました。ダウは141ドル高の38521ドルで引けました。
米国債市場は利回りが大幅下落となって推移しています。ポジション調整の動きが強まる中で債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。やや短期債利回りが下げ幅を拡大する展開ですが、全体的に上値の重さが意識される展開となっています。現状米10年債利回りは4.09%台前半、30年債利回りは4.29%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが軟調地合いでの推移となっています。米国債利回りが低下する中でドル売りの流れが展開されましたが、そこまで大きな動きにはなっておらず、目先は様子見ムードが強まる状況となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移となっています。全体的にはドルインデックスの下落を受けたドル/円の軟調地合いを眺めてクロス円も上値の重い展開となっています。ただ、米株の持ち直しなどを眺めて円に対する売りの流れも展開されており、豪ドル/円がプラス圏での推移となっています。現状ドル/円は147円台後半、ユーロ/円は159円台前半、ポンド/円は186円台前半から半ば、豪ドル/円は96円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから調整の動きが入ったものの、上値の重さが意識される中でさらに下値を拡大する展開となっています。形としては持ち直す可能性もありますが、戻りの弱さが意識される中で再度バンドの下限まで下落する可能性も十分にありそうです。
目先はバンドの上下限中心線が下落する展開となっています。トレンドそのものが下向きで、一時的に持ち直しても戻り売り優勢の局面と言うことが出来そうです。しかも、目先は調整の動きが意識されやすい局面で上値が抑えられていることを考えると、上値の重い展開が継続しそうです。