先週末のNY株式市場は小幅まちまちでの引けとなりました。米PCEデフレーターを眺めてインフレに対する警戒感が後退し、リスク志向の動きが展開されました。ただ、インテルが決算を受けて急落したことでハイテク銘柄が軟調となり、NASDAQはマイナス圏での引けとなっています。ダウは史上最高値を更新しており、60ドル高の38109ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。インフレに対する警戒感の後退を受けて買い意欲が強まる場面もありましたが、ポジション調整の動きなどを背景に売りの流れが展開され、債券利回りは底堅い動きとなりました。短期債利回りを中心に上げ幅を拡大する一方、30年債利回りなどはマイナス圏での引けとなりました。米10年債利回りは4.13%台半ばから後半、30年債利回りは4.36%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。全体的には大きな動きにはならなかったものの米国のインフレに対する警戒感の後退などからドル売りの流れが強まりました。ただ、米国債利回りが短期債利回りを中心に上昇したことなどを受けてドルインデックスの下値は堅く、下げ渋りました。ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ引けました。
円は底堅い動きとなっています。ユーロに対する売りの流れが継続してユーロ/円がマイナス圏での引けとなりましたが、その他のクロス円やドル/円は堅調地合いでの推移となっており、スイスフラン/円は1円超の上昇となっています。欧州株やダウが堅調地合いとなったことなどを背景に、円に対する売りの流れが意識される展開となっています。ドル/円は148円台前半、ユーロ/円は160円台半ばから後半、ポンド/円は188円台前半、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクする動きから持ち直し、目先はバンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。一時的にバンドの上限をブレイクする動きも見られていますが、バンドウォークといった動きにはなっていません。バンドの+1σが意識される流れの中、下値の堅い展開となっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものが上向きであり、再度バンドの上限まで上昇する可能性は高いでしょう。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところですが、調整を入れながら上値を拡大するといった流れとなりそうです。