昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。決算に対する期待感からハイテク銘柄に対する買い意欲が継続しており、NASDAQがプラス圏での引けとなりました。一方、ポジション調整の動きが展開されたダウがマイナス圏での引けとなっています。ただ、ダウは一時196ドル安まで下落したものの、そこからは持ち直して下げ幅を縮小しての引けとなりました。ダウの終値は96ドル安の37905ドルとなっています。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。ポジション調整の動きが展開され、2年債利回りなどが低下する一方、10年債利回りなどが上昇しての推移です。長期債利回りを中心に上げ幅が拡大される展開となっています。現状米10年債利回りは4.13%台半ばから後半、30年債利回りは4.37%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが続伸しての推移となっています。米10年債利回りの上昇などを眺めて底堅い動きが展開されています。ただ、大きな動きにはなっておらず、米国の利下げに対する思惑などから方向感の見えにくい流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。全体的には円は売られやすい地合いとなっていますが、ユーロ/円が小幅に下落してマイナス圏での推移となっています。全体的にはドル/円の上昇などを眺めてクロス円も底堅い動きとなっています。日銀の金融政策の先行き不透明感が意識される中で大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。現状ドル/円は148円台前半から半ば、ユーロ/円は161円台前半、ポンド/円は188円台前半、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を目指す動きから調整の動きが意識され、バンドの中心線まで下落してきています。中心線で支えられるかが今後のポイントとなりそうです。流れとしては一時的な調整の動きである可能性が高く、中心線で支えられてバンドの上限まで押し戻すといった動きとなるのではないかとみています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は縮小傾向ですが、まだ縮小の余地は大きく、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいでしょう。バンドの上限の方向感に注目ですが、下落基調が一服して横ばいとなっており、持ち直す可能性も十分にありそうです。そうなればバンドの上下限中心線が上昇といった動きとなり、バンドの中心線で支えられて持ち直すといった動きとなるのではないでしょうか。