昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。インフレに対する警戒感の後退や米企業決算に対する期待感が意識される中でリスク志向の動きが強まりました。ダウは38000ドルを突破しての引けとなり、史上最高値を更新する動きとなりました。また、S&P500も史上最高値を更新しての引けとなっています。結局ダウは138ドル高の38001ドルで引けました。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。2年債利回りなどの上昇基調が維持される一方、10年債利回りなどは下落する流れが継続しています。インフレに対する警戒感の後退が長期債利回りの上値を抑える流れとなっています。一方、早期の利下げ観測は後退しており、短期債利回りが押し戻す展開となっています。現状米10年債利回りは4.10%台半ばから後半、30年債利回りは4.32%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅上昇
為替相場はドルインデックスが小幅に上昇しての推移となっています。米長期債利回りが上値の重い展開となる中でドルに対する売りの流れが強まる一方、短期債利回りが堅調地合いとなっており、下値を支えました。ドルインデックスは方向感の見えにくい流れとなっていますが、ポジション調整の動きから小幅に上昇しての推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移。ドルインデックスが小幅に上昇していますが、ドル/円は小幅に下落する流れとなっています。ただ、前営業日終値を意識しての動きであり、方向感の見えにくい展開となっています。また、クロス円は全体的には軟調地合いとなっています。米株は上昇しているものの、ここまでの上昇に対する調整の動きから上値を抑えられる展開です。ポンド/円は小幅に上昇していますが、大きな動きにはなっていません。現状ドル/円は148円台前半、ユーロ/円は161円台前半、ポンド/円は188円台前半、豪ドル/円は97円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、中心線を抜けて上限を目指す動きとなりました。しかし、上限には届かずに目先はじり安基調となっています。レンジ圏での動きが意識される中で方向感の見えにくい流れとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が横ばいとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい形となっています。バンド幅は比較的広いもののバンドブレイクからバンドウォークといった動きになってもおかしくはないところです。ただ、目先はバンドの中心線を目指しての動きで、縮小の余地もあることから、しばらくは様子見ムードからレンジ圏での動きが意識されやすいのではないかとみています。