先週末のNY株式市場は大幅続伸となって引けました。米企業決算に対する期待感やミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を上回る一方、期待インフレ率の低下が示されたことでリスク志向の動きが強まる展開となりました。ダウは395ドル高の37863ドルでの引けとなり、史上最高値を更新しました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。2年債利回りは上昇したものの、10年債利回りなどが低下する流れとなっています。米国の早期利下げ観測が後退する中で利回りは上値を拡大する場面もありましたが、直近の上昇基調に対する調整の動きから上値が抑えられ、長期債利回りを中心にマイナス圏に転じる動きとなりました。米10年債利回りは4.12%台前半、30年債利回りは4.32%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは軟調地合い
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。米長期債利回りが下落する中でドルの上値が抑えられました。ドルは直近の米国の早期利下げ観測後退が意識されて上昇していたこともあり、ポジション調整の動きが展開される流れとなりました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円は小動き。ドル/円がほぼ変わらずでの推移となる中でクロス円も小幅まちまちでの推移となっています。市場に様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい流れが展開されました。米株の上昇などを眺めてリスク志向の動きから円が売られる場面もありましたが、ドルに対する売りが強まる中でドル/円が上値を抑えられており、クロス円も伸びを欠く展開となりました。現状ドル/円は148円台前半、ユーロ/円は161円台半ば、ポンド/円は188円台前半、豪ドル/円は97円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きが展開されています。目先は上値の重い展開となっており、バンドの下限を目指す動きが展開されています。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードの中、狭いレンジでの動きが展開されています。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇しての動きとなっています。バンド幅は縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きな動きになる可能性が高まっていますが、現状ではまだバンドの中心線を意識されており、まずは方向感の見極めながらの対応となりそうです。