昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米企業決算に対する期待感などを背景に、買い戻しの動きが強まる展開となりました。ハイテク銘柄を中心に上値を拡大する展開となり、ダウは201ドル高の37468ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。米株の持ち直し基調を眺めて債券に対する売りの流れが強まり、長期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となっています。ただ、2年債利回りなどは調整の動きにより小幅に下落しての推移となっています。全体的には下値の堅い動きが展開されて、しっかりとした動きとなっています。現状米10年債利回りは4.14%台前半、30年債利回りは4.36%台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは堅調地合い
為替相場はドルインデックスがほぼ変わらずでの推移となっています。欧州時間からドル買い圧力が強まり上値を拡大する流れとなりましたが、上昇一服から調整の動きが展開され、目先は前営業日終値を挟んでの動きとなっています。米国の金融政策に対する思惑から方向感の見えにくい流れとなっており、様子見ムードが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ推移しています。
一方、円は小動き。ドル/円がほぼ変わらずでの推移となる中でクロス円も方向感の見えにくい流れとなっています。日米金利差の縮小に対する思惑の後退から円が売られる一方、ここまでの上昇に対するポジション調整の動きにより上値が抑えられる展開となっています。また、クロス円も全体的に小動きで、方向感の見えにくい流れとなっています。現状ドル/円は148円台前半、ユーロ/円は161円台前半、ポンド/円は188円台前半、豪ドル/円は97円台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 調整売り優勢
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いており、目先は方向感の見えにくい流れとなっています。バンドの+1σを意識しての動きであり、様子見ムードが強まっています。ただ、下値の堅さが意識されており、やや押し目買い優勢といった局面となっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての動きとなっています。上昇の勢いは弱いものの、トレンドそのものは上向きです。バンドの中心線まで下落した場合はそこで支えられて持ち直す動きとなりそうです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、積極的に買い進むといった状況にはなさそうです。