昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。中国で『iPhone15』などを値下げすると伝わったアップルが下落したことなどを背景に、売りが意識される展開となりました。ウォーラーFRB理事の発言を受けてリスク回避的な動きが強まったことも上値を抑えられました。ダウは231ドル安の37361ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅上昇となって推移しています。ウォーラーFRB理事が以前ほど迅速に利下げを急ぐ理由はないなどと発言をしたことで早期利下げ観測が後退し、債券に対する売りの流れが強まる展開となりました。米10年債利回りなどは10bp超の上昇となっています。現状米10年債利回りは4.05%台後半、30年債利回りは4.29%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは大幅上昇
為替相場はドルインデックスが大幅に上昇しての推移となっています。米国債利回りの大幅上昇となったことでドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。米早期利下げ観測の後退などが意識される中でドル売り圧力が強まっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台半ばから後半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は全体的には軟調地合い。ドルインデックスの大幅上昇を眺めてドル/円が上値を拡大しており、1円超の上昇となっています。クロス円もドル/円の上昇を眺めて底堅い動きが展開されています。ただ、ドルの上昇を眺めて上値を抑えられており、豪ドル/円などはマイナス圏での推移となっています。現状ドル/円は147円台前半、ユーロ/円は160円台前半、ポンド/円は186円台前半、豪ドル/円は96円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っています。ただ、下値の堅さが意識される中で横ばいでの動きとなっています。日中高値圏での推移であり、大きな動きにはなっていない状況です。このまま下値が支えられれば、再度バンドの上限まで上昇といった動きとなることもあるでしょう。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての動きです。トレンドそのものが上向きであり、買い優勢の流れです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限で調整が入るものの、下値は堅く、売り一巡後は押し目買い優勢でバンドの上限を再度目指すといった動きとなりそうです。