昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米企業決算に対する期待感が高まる中で引けにかけて上値を拡大する展開となっています。米国の早期利下げ観測はやや後退しているものの、買い戻し優勢の流れとなりました。ダウは170ドル高の37695ドルで引けました。
米国債市場は利回りが小幅まちまちでの推移となっています。様子見ムードが強まる中で方向感の見えにくい流れとなり、前営業日終値を意識した動きとなっています。米株の堅調地合いを眺めて長期債利回りがやや上昇する動きですが、全体的には手掛かり材料難となって大きな動きとはなっていません。現状米10年債利回りは4.02%台後半、30年債利回りは4.20%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りは小幅に上昇していますが、全体的には大きな動きにはなっておらず、ここまでのドルの上昇に対する調整の動きが意識される流れとなっています。ただ、ウィリアムズNY地区連銀総裁がしばらくは高金利を維持などと発言しており、ドルの下値は支えられる展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いで推移しています。日米金利差拡大に対する思惑が強まる中でドル/円が大幅上昇となっており、クロス円も上げ幅を拡大する展開となっています。ドル/円は1円超、ポンド/円は2円超の上昇となるなど円売り圧力が強まっています。円は主要通貨に対して売られる流れとなっています。現状ドル/円は145円台半ばから後半、ユーロ/円は159円台後半、ポンド/円は185円台半ば、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが意識されたものの、バンドの中心線まで下落せずに持ち直し、再度日中高値を意識しての動きとなっています。このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇することが出来るかどうかに注目です。流れとしては買い優勢であり、バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっています。トレンドそのものが上向きであり、底堅い動きが継続しやすい形となっています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった大きな動きにはなりにくいところであり、バンドの上限まで上昇してそこで抑えられるといった動きになるのではないでしょうか。