昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが展開されダウが286ドル高となる場面もありましたが、買い一巡後は米国の早期利下げ観測の後退などを背景に上げ幅を縮小する展開となりました。米国債利回りの上昇などを眺めてハイテク銘柄を中心に売り圧力が強まり、NASDAQはマイナス圏での引けとなりました。ダウは10ドル高の37440ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の良好な米雇用関連指標などを眺めて米国の早期利下げ観測の後退が意識される展開となり、債券に対する売り圧力が強まる流れとなっています。現状米10年債利回りは3.99%台半ば、30年債利回りは4.14%台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米国債利回りは上昇していますが、ポジション調整の動きが展開されてドルの上値が抑えられています。ただ、大きな動きにはなっておらず、方向感の見えにくい流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いで推移しています。日銀の早期政策修正観測が後退する中で円売りの流れが強まりました。ドル/円が1円超の上昇となり、クロス円も全般的に上昇する格好となっています。能登半島地震も円売りの流れを後押しする形となりました。現状ドル/円は144円台半ば、ユーロ/円は158円台前半から半ば、ポンド/円は183円台半ば、豪ドル/円は96円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入ったものの、売り一巡後は横ばいでの動きとなっています。目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっており、ここで支えられるかどうかに注目です。下値の堅さが意識されており、バンドの中心線で支えられて再度バンドの上限を目指す動きとなる可能性が高いのではないかとみています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅は緩やかに縮小しており、市場には徐々にエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地はありそうで、大きな動きにはなりにくいところです。レンジ圏での動きが意識されそうで、まずは方向感の見極めが重要となりそうです。