昨日のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。全体的に小動きで方向感の見えにくい流れとなりましたが、ダウは米国の早期利下げ観測が意識される中でリスク志向の動きが維持されてプラス圏での引けとなりました。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きもあり、上値は抑えられました。また、NASDAQは小幅に下落しての引けとなっています。ダウは53ドル高の37710ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が意識されているものの、ここまでの下落に対する調整の動きにより、債券売り圧力が強まりました。米株の堅調地合いも利回りの下値を支えました。米10年債利回りは3.84%台半ば、30年債利回りは3.99%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇などを背景にドルに対する買い圧力が強まる展開となっています。ポジション調整の動きが展開される中でドルは下値を支えられていますが、手掛かり材料難から積極的に買い進む動きにはなっておらず、大きな動きにはなりませんでした。現状ユーロ/ドルは1.10ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は買い優勢の流れとなっています。ドルの先安観からドル/円の上値が重く、一時141円を割り込む流れとなりました。売り一巡後は持ち直したもののマイナス圏での推移が継続されています。また、ユーロ/円などは1円超の下落となっており、円に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。現状ドル/円は141円台半ば、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は180円台前半、豪ドル/円は96円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクして上値を拡大する動きが一服し、目先は軟調地合いとなっています。このまま下落基調を維持してバンドの中心線まで下落するのかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する流れとなっています。トレンドそのものは上向きで、目先の下落は一時的なものではないかと思われます。バンドの中心線までは下値余地がありそうですが、下値は堅そうで、売り一巡後は再度バンドの上限まで上昇する展開となるのではないかとみています。