昨日のNY株式市場は堅調地合いでの引けとなりました。米国の早期利下げ観測が意識される中でリスク志向の動きが展開され、米株は底堅い動きとなりました。ただ、ここまでの上昇に対する調整の動きもあり、上げ幅は限定的なものとなりました。結局ダウは111ドル高の37656ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅下落となっています。米国の早期利下げ観測が意識される中で債券に対する買いの動きが展開されており、短期債利回り・長期債利回りともに大きく下落しており、2年債利回り、10年債利回りなどが10bpを超える下げ幅となっています。米10年債利回りは3.78%台半ばから後半、30年債利回りは3.94%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しています。米国債利回りの低下を背景にドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。米国の早期利下げ観測が意識される中でドルの先安観が強まっており、上値を抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.11ドル台前半、ポンド/ドルは1.28ドル台前半でそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの下落などを眺めてドル/円が下落し、142円台を割り込む動きとなっています。その一方、ユーロ/円やポンド/円などは米株の堅調地合いなどを眺めてプラス圏での推移となっています。ただ、オセアニア通貨は下落しており、全体的にはやや方向感の見えにくい展開となっています。現状ドル/円は141円台後半、ユーロ/円は157円台半ば、ポンド/円は181円台半ば、豪ドル/円は97円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 軟調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きとなっています。下値を拡大する動きが展開されています。このまま下落基調が維持されるのかどうかが注目される展開となっていますが、一時的には押し目買いに支えられる動きとなる場面もありそうです。
現状、バンドの上下限中心線が下落する流れとなっています。トレンドそのものが下向きで、売り優勢の局面です。下落の勢いもそれなりにあることから、上値の重さが意識されやすいところです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの下限まで下落したら一時的に持ち直すといった動きとなりやすいでしょう。