昨日のNY株式市場は堅調地合いでの引けとなりました。クリスマス休暇明けの相場は様子見ムードが強まり大きな動きにはなりにくい展開でしたが、米国の早期利下げ観測が意識される中でリスク志向の動きが展開されており、買い優勢の流れとなりました。ダウは159ドル高の37545ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの推移となっています。短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りがマイナス圏での推移となっています。利下げに対する期待感から長期債利回りが上値を抑えられる一方、短期債利回りは調整の動きからしっかりとした動きが展開されています。現状米10年債利回りは3.89%台前半、30年債利回りは4.04%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米短期債利回りは上昇しているものの、米国の早期利下げ観測が意識される中でドルの上値が抑えられる展開となっています。ただ、欧州市場がボクシングデーのため休場となっており、全体的には様子見ムードが強まりやすい局面となりました。現状ユーロ/ドルは1.10ドル台半ば、ポンド/ドルは1.27ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いとなっています。米株の上昇などを眺めてリスク志向の動きが意識され、円売りの流れが継続しています。ドルインデックスは下落しているものの、ドル/円はプラス圏での推移となっており、クロス円も上昇基調となっています。円は主要通貨に対して売られる流れとなっています。現状ドル/円は142円台半ば、ユーロ/円は157円台前半、ポンド/円は181円台前半、豪ドル/円は97円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動いており、上値の重さが意識される流れとなっています。目先もバンドの下限からの戻りが一服して再度売りの流れが意識される展開となっています。このままバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。目先はまだ直近安値を下回っておらず、下値の堅さも意識されています。
現状、バンドの上下限中心線が下落する流れとなっています。トレンドそのものが下向きで、売り優勢の局面です。このままバンドの下限まで下落してもおかしくないところです。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの下限まで下落してもそこでは支えられるでしょう。