先週末のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。早期利下げ観測が意識される中で全体的には底堅い動きが展開されたものの、決算内容が嫌気されたナイキが大幅下落となったことでダウはマイナス圏での引けとなりました。ここまでの上昇に対する調整の動きもあり、上値を抑えられる展開となりました。結局ダウは18ドル安の37385ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が意識される中で債券に対する買いの流れが意識される場面もありましたが、米株の上昇をなどを背景にリスク志向の動きが強まり、債券に対する売りの流れが強まっています。現状米10年債利回りは3.89%台半ば、30年債利回りは4.03%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。早期利下げ観測が意識される中で米短期債利回りが低下しており、ドルの上値を抑えました。ただ、長期債利回りがプラス圏に転じたことやポジション調整の動きなどが展開される中でドルインデックスは上値を抑えられ、小幅に下落しました。ユーロ/ドルは1.10ドル台前半、ポンド/ドルは1.27ドル台前半でそれぞれ引けました。
一方、円は軟調地合いでの引けとなりました。米株はダウがマイナス圏での引けとなったものの、全体的には底堅い動きとなっており、リスク志向の動きから円に対する売りの流れが強まりました。ただ、連休を控えていることもあって大きな動きにはなりにくいところであり、様子見ムードが強まる展開となりました。結局ドル/円は142円台半ば、ユーロ/円は156円台後半、ポンド/円は180円台後半、豪ドル/円は96円台後半でそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限からの調整の動きが継続し、目先はバンドの下限まで到達しています。大きな動きにはなっておらず、じり安基調が維持される展開です。ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きになるかどうかに注目です。狭いレンジでの動きが継続されていただけに動き出したら大きくなる可能性はありそうです。
現状、バンドの上下限中心線が下落する流れとなっています。トレンドそのものは下向きで、売り優勢の局面です。しかもバンド幅が狭い状況であり、ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きとなる可能性も十分にあるでしょう。まずはバンドの上限の方向感に注意しながらの対応となりそうで、上限が上昇した場合はバンドの下限をバンドウォークとなって下値を拡大しそうです。