昨日のNY株式市場は買い戻し優勢の流れとなりました。米経済指標が低調となったことで早期利下げ観測が意識され、買いの流れが強まる展開となりました。前日の下落に対する調整の動きも意識されており、上値を拡大しました。ダウは322ドル高の37404ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が意識される中で債券に対する買いの流れが意識される場面もありましたが、米株の上昇をなどを背景にリスク志向の動きが強まり、債券に対する売りの流れが強まっています。現状米10年債利回りは3.89%台半ば、30年債利回りは4.03%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が意識される中でドルの先安観が強まる展開となっています。米国債利回りは上昇したものの、前営業日のドルの買い戻しに対する調整の動きなども意識される中でドルインデックスは上値を抑えられました。現状ユーロ/ドルは1.10ドル台前半、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円は堅調地合いで推移しています。ドルインデックスの下落を背景にドル/円が大きく下落しており、クロス円も軟調地合いとなっています。豪ドル/円が小幅に上昇してプラス圏での推移となっていますが、ドル/円やポンド/円などは1円超の下落となっており、円は買われやすい地合いとなっています。現状ドル/円は142円台前半、ユーロ/円は156円台半ば、ポンド/円は180円台半ば、豪ドル/円は96円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 上値重い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きを見せていたが、上値の重い展開となっており、目先もじり安基調となっています。バンドの中心線まで届かずに下落しており、ここからバンドの下限まで下落するかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きとなっており、バンド幅の縮小傾向が意識されています。ただ、バンド幅にはまだ縮小の余地があるため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところではないかとみています。バンドの下限と中心線で挟まれたレンジを動くとみていますが、目先はバンドの下限を目指しての動きとなるのではないでしょうか。