昨日のNY株式市場はほぼ横ばいでの引けとなりました。材料出尽くし感から大きな動きにはならなかったものの、米国の早期利下げ観測が意識される中でリスク志向の動きは根強く、ダウは小幅に上昇しての引けとなりました。ただ、ここまでの上昇に対する利食い売りも見られ、上値は抑えられました。ダウは昨日終値近辺の37305ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての推移となっています。米国の早期利下げ観測が意識される中で債券に対する買いの流れが継続しましたが、ポジション調整の動きが強まり、債券売り圧力が強まる展開となりました。現状米10年債利回りは3.93%台前半、30年債利回りは4.05%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅に下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移。米国の早期利下げ観測が意識される中でドルに対する売り圧力が強まる展開となりました。ただ、米国債利回りが持ち直す動きを見せる中でドルの下値も堅く、積極的に売り込む展開にはなっていません。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.26ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いで推移しています。急激な円高に対する修正の動きが意識されており、ユーロ/円などが1円超の上昇となるなど上値を拡大しています。ドルインデックスは下落しているものの、ドル/円もクロス円の上昇を眺めて買い優勢の流れとなっており、全体的に円売りの流れが意識される展開となっています。現状ドル/円は142円台後半、ユーロ/円は156円台前半、ポンド/円は180円台半ばから後半、豪ドル/円は95円台後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジ
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限まで上昇したもののそこから調整の動きが意識されており、じり安基調となっています。目先はバンドの中心線を意識しての小動きで、方向感の見えにくい流れとなっています。ここからバンドの中心線で支えられて持ち直す動きとなるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が横ばい、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅はやや狭い状況となっており、市場にはエネルギーが蓄積されています。目先はバンドの中心線を意識しての動きで様子見ムードが強まっていますが、動き出したら大きくなる可能性もあるだけに、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要でしょう。