先週末のNY株式市場はまちまちでの引けとなりました。手掛かり材料難からやや方向感に欠ける展開となっています。ウィリアムズNY連銀総裁が早期利下げ観測をけん制する発言をしたことで上値を抑えられる場面もありましたが、売り一巡後は持ち直し基調を強めました。ただ、S&P500が小幅に下落しての引けとなっています。結局NYダウは56ドル高の37305ドルで引けました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りは低下する動きとなっています。ウィリアムズNY連銀総裁のタカ派的な発言を受けて短期債を中心に売り圧力が強まる一方、早期利下げ観測は根強く、長期債を中心に買いの流れが維持されました。米10年債利回りは3.91%台前半、30年債利回りは4.00%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは買い戻し優勢
為替相場はドルインデックスが買い戻し優勢の流れとなりました。米短期債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが強まる展開となりました。ECBやBOEの利下げ観測も根強く、ドルに対する買い戻しの動きを支える展開となりました。結局ユーロ/ドルは1.08ドル台後半、ポンド/ドルは1.26ドル台後半でそれぞれ引けました。
一方、円はまちまちでの引けとなりました。ユーロやポンドに対する売り圧力が強まる中でユーロ/円は1円超の下落となりました。しかし、ドル/円はドルインデックスの上昇を受けてプラス圏での引けとなり、クロス円は全般的には底堅い動きが展開されました。米株の底堅い動きが意識されたことでリスク志向の動きから円売り優勢の流れとなりました。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限まで上昇したもののそこから調整の動きが意識されており、じり安基調となっています。バンドの中心線を目指しての動きが展開されています。大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まっています。
現状、バンドの上下限中心線がじり高となっています。やや底堅い動きが意識されやすい状況です。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところとなっており、目先はバンドの中心線を目指しての動きですが、そこで支えられて再度バンドの上限まで上昇といった動きになるのではないかとみています。