昨日のNY株式市場は上昇しての引けとなりました。米国の早期利下げ観測が高まる中でリスク志向の動きが維持されました。ポジション調整の動きが強まり一時マイナス圏に転落する場面もありましたが、売り一巡後は持ち直し、上昇しての引けとなりました。ダウは158ドル高の37248ドルでの引けとなりました。hWqRp_5U_K8
米国債市場は利回りが大幅下落となって推移しています。米国の早期利下げ観測が高まる中で債券に対する買い意欲が強まる展開となっています。長期債利回りが下げ幅を拡大する流れで、米10年債利回りは10bp超の下落となっています。現状米10年債利回りは3.91%台前半から半ば、30年債利回りは4.03%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは大幅下落
為替相場はドルインデックスが大幅続落となって推移しています。米国債利回りが大きく下落する中でドルに対する売り圧力が強まる展開となっています。ECBやBOEが政策金利の据え置きを決定しましたが、米国と比べてややタカ派的といった見方から、ユーロやポンドに対する買い意欲が強まったこともドル売りの流れを強めました。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台後半、ポンド/ドルは1.27ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は堅調地合いとなっています。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円が2円以上の下落となっており、クロス円もつれ安となって推移しています。ユーロなど、対円で1円以上下落している通貨なども多くなっており、円買い圧力が強まる流れとなっています。現状ドル/円は141円台後半、ユーロ/円は155円台後半で、ポンド/円は181円台前半で、豪ドル/円は95円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - レンジ圏での動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの小動きで、レンジ圏での動きとなっています。目先は上昇基調が一服してじり安となっています。方向感の見えにくい流れで様子見ムードが強まる流れとなっています。
現状、バンドの上下限中心線がじり高となっています。やや底堅い動きが意識されやすい状況です。バンド幅は比較的狭い状況で、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性はありますが、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。まずは方向感を見極めてからの対応となりそうです。