昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。ダウやS&P500が年初来高値を更新する中、ポジション調整の動きが展開され上値を抑えられました。ダウは一時215ドル安となり下値を拡大しましたが、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退する中、売り一巡後は買い戻されて下げ幅を縮小しました。結局ダウは41ドル安の36204ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大きく上昇しての推移となっています。株式市場に調整の動きが強まる中で債券市場では直近の買われ過ぎ感から、債券に対する戻り売りの動きが強まりました。短期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、2年債利回りは一時10bp超の上昇となりました。現状米10年債利回りは4.25%台半ば、30年債利回りは4.41%台半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの大幅上昇やECBの利下げ観測が強まる中でドルに対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。ドルは主要通貨に対して買われる流れとなっています。現状ユーロ/ドルは1.08ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円がプラス圏での推移となる一方、株安を受けてクロス円が上値を抑えられる展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず。様子見ムードが強まる展開となっています。現状ドル/円は147円台前半、ユーロ/円は159円台半ば、ポンド/円は185円台後半、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなり上値を拡大しましたが目先は調整の動きが意識されています。じり安基調でバンドの中心線を目指す動きとなっており、このまま下落して中心線まで到達する可能性は十分あるでしょう。中心線で支えられるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しており、トレンドそのものは上向きです。一時的に調整の動きが入っていますが、底堅い動きが意識されやすく、バンドの中心線では支えらるでしょう。そこから再度バンドの上限を目指す動きとなるのではないでしょうか。