先週末のNY株式市場・債券市場は感謝祭翌日のため短縮取引となっています。米国株式市場はまちまちでの引けとなりました。ダウは米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退する中で買い優勢の流れが維持されています。ただ、短縮取引となる中で大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。ダウは117ドル高の35390ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。欧州債利回りの上昇やダウの堅調地合いなどを眺めて債券に対する売りの流れが強まる展開となりました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感は後退しているものの、ポジション調整の動きによって利回りは上値を拡大しました。米10年債利回りは4.46%台半ば、30年債利回りは4.59%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。OPEC+の足並みがそろわないのではないかといった思惑から原油価格の上値が抑えられており、インフレに対する警戒感が後退する中でドル売り圧力が強まる展開となっています。ユーロ/ドルは1.09ドル台前半から半ば、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ引けました。
一方、円はまちまちでの引けとなりました。ただ、ダウの堅調などを眺めてリスク志向の動きから円は売られやすい地合いとなっています。ドルインデックスの下落を受けてドル/円はマイナス圏での引けとなりましたが、クロス円は全般的に上昇する流れとなりました。ドル/円は149円台半ば、ユーロ/円は163円台半ば、ポンド/円は188円台前半から半ば、豪ドル/円は98円台前半から半ばでそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限まで下落した後に小幅に持ち直しての動きで中心線を目指す動きとなりました。しかし、中心線には届かずに目先は売り圧力が強まり、バンドの下限まで下落する展開となりました。ただ、バンドの下限では支えられており、目先はバンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いています。方向感の見えにくい流れで、様子見ムードが強まっています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限がじり安となっています。バンド幅は狭く市場にはエネルギーが蓄積されていますが、目先は小動きとなっており、まずは方向感を見極めてからの対応となりそうです。やや上値の重さが意識されているので、バンドの下限まで下落した場合は注意が必要でしょう。