昨日のNY株式市場は下落しての引けとなりました。ポジション調整の動きが強まる中で上値の重い展開となりました。FOMC議事要旨がややタカ派的な内容だったことも嫌気されてリスク回避的な動きが強まりました。ただ、米経済の先行きに対する楽観的な見方は根強く、下値を支えられる展開となりました。ダウは62ドル安の35088ドルで引けました。
米国債市場は下落しての推移となっています。米株の軟調地合いなどを眺めて債券に対する買い戻しの動きが展開されました。FOMC議事要旨を眺めて調整の動きが強まる場面もありましたが、全体的には利回りは上値を抑えられました。米10年債利回りは4.40%台半ば、30年債利回りは4.55%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。朝方は米国債利回りの軟調などを眺めてドル売りの流れが展開されましたが、FOMC議事要旨で全メンバーが慎重な対応を進めることや引き締めを維持することを想定と公表されたことが意識され、ドルに対する買い戻しの動きが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.25ドル台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。米株の軟調地合いを眺めて円に対する買い戻しの動きが展開されましたが、ドルが持ち直し基調となったことでドル/円が下げ幅を縮小し、クロス円も買い戻される展開となっています。現状ドル/円は148円台前半から半ば、ユーロ/円は161円台後半、ポンド/円は186円台前半、豪ドル/円は97円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 横ばいでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクしてバンドウォークとなりましたが、目先は調整の動きが意識されている状況です。ただ、下値の堅さも意識されており、ほぼ横ばいでの推移となっています。再度バンドの上限まで上昇する可能性も高そうで、堅調地合いが意識されるところです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇となっています。トレンドそのものが上向きであり、下値の堅さが意識されるところです。ただ、バンドの中心線までは下落の余地がありそうです。買い戻された場合はバンドの上限まで上昇する可能性が高く、上値を拡大しやすい局面と言うことが出来そうです。