先週末のNY株式市場は小幅に上昇しての引けとなりました。インフレ懸念の後退を受けて下値が支えられる一方、調整の動きから上値を抑えられる展開となっており、前営業日終値を挟んでの小動きとなりました。結局ダウは1ドル高の34947ドルでの引けとなりました。
米国債市場はまちまちでの引けとなりました。市場全体に様子見ムードが強まる中で短期債利回りが上昇する一方、長期債利回りが下落する流れとなりました。利上げに対する警戒感が後退する一方、調整の動きが意識される流れとなりました。結局米10年債利回り4.43%台半ば、30年債利回りは4.58%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。米短期債利回りは上昇したものの、長期債利回りが下落しており、ドルの上値が抑えられる展開となりました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退していることもドル売り圧力を強める展開となっています。結局ユーロ/ドルは1.09ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばでそれぞれ引けました。
一方、円は買いの流れが継続する展開となりました。ドルインデックスの下落を眺めてドル/円が下げ幅を拡大し、1円超の下落となりました。米国のインフレ懸念が後退する中でドル/円が下落する流れとなりました。また、ドル/円の軟調地合いを眺めてクロス円も上値を抑えられる展開となっており、円は対主要通貨で買われました。結局ドル/円は149円台半ば、ユーロ/円は163円台前半、ポンド/円は186円台半ば、豪ドル/円は97円台半ばでそれぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっています。目先はやや上値の重さが意識されていますが、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる展開となっています。ここからバンドの下限まで下落するのか、中心線を挟んでの小動きが継続するのかに注目です。
現状、バンドの上限が横ばい、下限がじり高といった動きになっています。レンジ圏での動きが意識されやすい形であり、しばらくは方向感の見えにくい流れが継続しそうです。バンド幅はまだ縮小の余地がありそうで、大きな動きにはなりにくいのではないかとみています。バンドの中心線を挟んだレンジ圏での動きが継続しやすいところではないかとみています。