昨日のNY市場はまちまちでの引けとなりました。米国の期待インフレが低下したことなどを背景に、リスク回避的な動きが巻き戻される展開となって底堅い動となっています。ただ、全体的には様子見ムードが強まる状況であり、NASDAQなどはマイナス圏での引けとなりました。結局ダウは54ドル高の34337ドルで引けました。
米国債市場は下落しての推移となっています。大きな動きにはなっていないものの、インフレに対する警戒感が後退したことなどを受けて債券に対する買い戻しの動きが展開されました。米株の様子見ムードを眺めて米国債市場も大きな動きにはなっておらず、方向感を探る展開となっています。現状米10年債利回りは4.63%台半ば、30年債利回りは4.75%台前半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは小幅に下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての推移となっています。米国債利回りの低下などを背景にドル売りの流れが強まりました。インフレに対する警戒感が後退したことでドルの先高観が修正される流れとなっています。ただ、大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.22ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いとなって推移しています。米株の底堅い動きなどが意識されて円売りの流れが強まる展開となっています。ドル/円は一時152円をうかがう水準まで上昇する展開となりました。しかし、政府日銀による介入に対する警戒感などが意識される中で円に対する買い戻しの動きが強まり上げ幅を縮小しています。現状ドル/円は151円台半ばから後半、ユーロ/円は162円台前半、ポンド/円は186円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクする動きから下げ幅を拡大する展開となりましたが、目先はそこから持ち直す動きとなっています。バンドの中心線を意識しての動きであり、じり高基調です。ここからバンドの中心線をブレイクすることが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線がじり安となっています。トレンドそのものがやや下向きであり、バンドの中心線まで押し戻してきているものの、上値は抑えられるのではないかとみています。流れとしてはバンドの中心線で抑えられて再度バンドの下限まで下落といった動きになるのではないでしょうか。