昨日のNY市場はまちまちでの引けとなりました。前営業日終値を挟んでの動きが展開されており、様子見ムードが強まりました。米雇用統計を通過したことで新規の材料待ちといった状況となっています。ダウは40ドル安の34112ドルでの引けとなりました。
米国債市場はまちまちでの推移となっています。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感の後退を背景に、長期債利回りを中心に上値を抑えられる展開となりました。2年債利回りなどはプラス圏での推移となるなど、調整の動きが展開されました。なお、タカ派で知られるメスター・クリーブランド連銀総裁が来年の6月の任期満了で退任することが明らかになったこともタカ派的な見方が後退する流れとなりました。米10年債利回りは4.50%台半ば、30年債利回りは4.62%台後半でそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは方向感の見えにくい
為替相場はドルインデックスが小幅に下落。米長期債利回りが低下する一方、短期債利回りが上昇しており、ドルの方向感は見えにくい流れとなっています。米株も小幅まちまちでの引けとなっており、市場全体では様子見ムードの状況であり、方向感の見えにくい展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.22ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円は全体的に軟調地合いで推移しています。米株が下げ渋る中で円に対する売りの流れが展開されやすい状況となっています。ドル/円は151円を挟んでの動きとなっており、クロス円もしっかりとした動きが展開されています。ただ、ドル/円の上昇に関しては介入に対する警戒感が高まることもあり、目先はやや伸びを欠く展開となっています。現状ドル/円は150円台後半、ユーロ/円は161円台半ばから後半、ポンド/円は185円台半ば、豪ドル/円は96円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と中心線で挟まれたレンジを動いています。堅調地合いで上値を拡大する流れとなっています。目先はバンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っており、バンドの中心線を目指しての動きとなっています。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しての推移となっています。トレンドそのものが上向きですが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。現状バンドの上限で抑えられていますが、このまま下落してもバンドの中心線では支えられる動きとなるのではないでしょうか。