昨日のNY市場は堅調地合いでの引けとなりました。米国債利回りの低下などを眺めて底堅い動きが維持されました。特にハイテク銘柄に対する買いの流れが強まり、NASDAQが上げ幅を拡大しました。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退し、リスク志向の動きとなりやすい状況が継続しています。ダウは56ドル高の34152ドルでの引けとなりました。
米国債市場は下落しての推移となっています。特に長期債利回りが下げ幅を拡大する展開となっており、米国の金融引き締めの長期化に対する思惑が和らいでいることが債券に対する買い戻しの動きを強めています。現状米10年債利回りは4.56%台後半、30年債利回りは4.73%台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは堅調地合い
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りは下落していますが、欧州債利回りが下げ幅を拡大しており、ユーロ/ドルが上値を抑えられています。ドルは買い戻しの動きが強まり、下値の堅い動きとなりました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.22ドル台後半でそれぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円がしっかりとした動きとなり、ユーロ/円なども下値の堅い動きとなりましたが、ポンド/円や豪ドル/円は円に対する買い戻しの動きが強まっており、マイナス圏での推移となっています。現状ドル/円は150円台半ば、ユーロ/円は160円台後半、ポンド/円は184円台後半、豪ドル/円は96円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り、一時バンドの中心線で支えられる場面もありましたが、結局中心線をブレイクして下落してバンドの下限を目指す格好となりました。ただ、下限には届かずに持ち直しての動きとなっています。目先はバンドの中心線と下限で挟まれたレンジを動いており、やや方向感の見えにくい流れとなっています。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいとなっています。バンド幅は比較的狭く、市場にはエネルギーが蓄積されています。動き出したら大きくなる可能性はありますが、目先はバンドの中心線を目指しての動きであり、まずは方向感を見極めながらの対応となりそうです。