昨日のNY市場は米株が続伸しての引けとなりました。米国の経済指標が全体的にしっかりとした動きとなったことや原油価格の下落などを背景にインフレに対する警戒感が後退し、リスク志向の動きが展開されました。ダウは123ドル高の33052ドルでの引けとなりました。
米国債市場は上昇しての引けとなりました。米株の上昇などを背景にリスク志向の動きが展開され、債券に対する売りの流れが優勢となりました。また、FOMCを控えており、調整の動きが強まる流れとなりました。米10年債利回りは4.93%台前半で、30年債利回りは5.09%台前半から半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇や米国の経済指標が全体的に好調となったことや中国・欧州経済に対する警戒感が強まったことなどを受けてドルに対する買い意欲が強まる展開となりました。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばから後半で、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いとなっています。ドルインデックスの上昇などを背景にドル/円が急速に上げ幅を拡大し、クロス円も買われやすい地合いとなりました。米株の上昇などによりリスク志向の動きが強まり円売りの流れが優勢となりました。ドル/円は151円台半ばまで上昇し、介入に対する警戒感も強まる局面となっています。一方、ユーロ/円は160円台前半から半ばで、ポンド/円は184円台前半で、豪ドル/円は96円台前半でそれぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 上値拡大
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから一時下落したものの、バンドの中心線には届かずに再度上値を拡大する動きとなっています。買い意欲が強まる流れで上値を拡大しており、目先はバンドの+1σを挟んでの動きとなっています。このまま上昇してバンドの上限まで上昇できるかどうかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっています。トレンドそのものが上向きであり、再度バンドの上限まで上昇する可能性は高そうです。バンド幅はそれなりに拡大しているので、ここからバンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいでしょう。バンドの上限まで上昇し、そこで抑えられるといった動きになるのではないでしょうか。