昨日のNY市場は米株が大幅上昇となって引けました。ウエスタン・デジタルの会社分割やGMやUAWがスト終結に向けて暫定合意との報道を受けて買いの流れが強まりました。FOMCや米雇用統計を控えてのポジション調整の動きも下値を支える展開となりました。ダウは511ドル高の32928ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。米株の大幅上昇などを背景にリスク志向の動きが展開され、債券に対する売りの流れが強まり、米国債利回りは上昇基調となっています。米10年債利回りは4.89%台半ばで、30年債利回りは5.04%台後半で、それぞれ推移しています。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りは上昇したものの、リスク志向の動きが強まり、安全資産としてのドルに対する売りの流れが強まりました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台前半、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばでそれぞれ推移しています。
一方、円は買い優勢の流れとなっています。日銀が金利操作再修正との報道などを背景に円に対する買い戻しの動きが強まり、ドル/円は一時149円を割り込む展開となっています。ただ、米株の上昇などを背景にリスク志向の動きが展開されており、クロス円を中心に底堅い動きとなっています。現状ドル/円は149円台前半、ユーロ/円は158円台前半で、ポンド/円は181円台半ばで、豪ドル/円は95円台前半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限をブレイクしてバンドウォークしていましたが、そこから買い戻しの動きが意識されており、目先は中心線を目指してじり高となっています。中心線まで上昇する可能性は高そうですが、そこで抑えられるかどうかに注目が集まりそうです。
現状、バンドの上限が下落、下限が下落基調から横ばいへと変化しています。上値の重さが意識される展開ではあり、中心線では抑えられそうですが、バンドの下限が持ち直す動きとなったら、下値も限定的なものとなる可能性はありそうです。バンド幅がかなり拡大しているので、目先は大きな動きにはなりにくく、レンジ圏での動きが展開されるのではないかとみています。