昨日のNY市場は米株が続落しての引けとなりました。メタプラットフォームズの決算を嫌気して売り圧力が強まると、ハイテク銘柄全般に売りの流れが強まりました。ダウも米国債利回りの大幅低下を眺めて一時持ち直す場面もありましたが、上値を抑えられる展開となり、結局251ドル安の32784ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが大幅に低下しての引けとなりました。10年債利回りなどは10bp超の下落となっており、債券に対する買い戻しの動きが強まる展開となっています。米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感などから債券売りが意識される場面もありましたが、中東の地政学的リスクの高まりなどを眺めて債券に対する買い意欲が強まる展開となりました。米10年債利回りは4.84%台半ばから後半で、30年債利回りは4.99%台前半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは底堅い動き
為替相場はドルインデックスが堅調地合いで推移しています。米経済指標が市場予想を上回ったことなどを背景に、ドルに対する買いの動きが意識されています。ユーロ経済の先行きに対する警戒感などもドルの下値を支える展開となっています。ただ、米国債利回りが大きく低下しており、ドルの上値を削る展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.21ドル台前半で、それぞれ推移しています。
一方、円は全体的に軟調地合いとなって推移しています。ドル/円がしっかりとした動きとなって150円台での推移となっており、クロス円の下値も支えられました。介入に対する警戒感から売り圧力が強まる場面もありましたが、ドルの下値が堅く、目先は150円台半ばでの推移となっています。また、ユーロ/円は158円台後半で、ポンド/円は182円台半ばで、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっており、狭いレンジでの動きが展開されています。目先は小動きで様子見ムードが強まっています。バンドの中心線では支えられる動きであり、下値の堅さも意識されますが、方向感の見えにくい流れとなっています。
現状、バンドの上限が横ばい、下限がじり高といった動きになっています。全体的にはレンジ圏での動きが意識されやすく、徐々にバンド幅が縮小していくのではないかとみています。先々はバンドブレイクからバンドウォークといった動きも意識されそうですが、目先はまだ小動きとなるのではないかとみています。