昨日のNY市場は米株が下落しての引けとなりました。ダウは朝方、欧州株の上昇などを眺めてプラス圏での推移となる場面もありましたが、米国の新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことなどを背景に米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が強まり、上値を抑えられました。アルファベットの決算内容が嫌気されてハイテク銘柄に対する売りが意識されており、ダウもマイナス圏に転じて引けました。結局ダウは105ドル安の33035ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。特に長期債利回りは上値を拡大しており、10年債利回りなどは10bpを超える上げとなりました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑や米5年債入札の不調などを受けて債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。米10年債利回りは4.95%台後半で、30年債利回りは5.08%台後半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りが長期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、ドルの下値を支える展開となっています。中東情勢の緊迫化などを背景に、安全資産としてのドル買いが進行していることなどもドルの下値を支える展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.21ドル台前半で、それぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇などを眺めてドル/円が上昇し、150円台をつけての動きとなっています。また、ユーロ/円などもつれ高となり底堅い動きとなっています。ただ、ポンド/円は小幅に下落する動きとなっており、米株安を背景に円に対する買い戻しの動きも見られています。全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まりました。現状ドル/円は150円台前半で、ユーロ/円は158円台半ばで、ポンド/円は181円台後半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限をブレイクし、バンドウォークしています。このままバンドウォークを継続することが出来るかどうかに注目が集まるところです。目先はややバンドの上限からの乖離が拡大しており、その修正が入る可能性はあるでしょう。ただ、そこから下落基調が強まるかどうかは不透明であり、バンドウォークから上値を拡大といった動きとなる可能性も十分にあるでしょう。
現状、バンドの下限の下落の勢いが強まっており、バンド幅の拡大を伴いながらのバンドウォークとなっています。このままバンドウォークを継続して上値を拡大といった動きになる可能性は十分にあるでしょう。バンドの下限の下落基調が維持されるかどうかに注目であり、仮に下限が横ばいから上昇といった動きになれば、調整の動きが強まるでしょう。