昨日のNY市場は米株が上昇しての引けとなりました。米企業決算の好調を背景に上値を拡大する展開となっています。直近の下落に対する調整の買い戻しも見られており、堅調地合いでの推移となりました。ダウは204ドル高の33141ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。米2年債入札が不調となったことで米短期債利回りが上昇する展開となる一方、中東情勢の緊迫化などを背景に米長期債を買う動きが意識され、長期債利回りが低下する展開となりました。長期債利回りと短期債利回りの逆イールドが拡大する展開となっています。結局米10年債利回りは4.82%台半ばから後半で、30年債利回りは4.94%台前半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米2年債入札が不調となったことで米短期債が売られる展開となり、ドル買い圧力が強まる展開となっています。また、欧州の経済指標が弱く、ユーロに対する売り圧力が強まったこともドルの下値を支えました。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台後半で、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばで、それぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇や米株高を眺めてドル/円や豪ドル/円などが上昇する一方、ユーロ/ドルの軟調などを背景にユーロ/円が上値を抑えられる展開となりました。欧州通貨に対する売り圧力が意識される中で下げ幅を拡大しました。現状ドル/円は149円台後半で、ユーロ/円は158円台半ばから後半で、ポンド/円は182円台前半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限から調整の動きが入り中心線まで下落したものの、そこでは支えられて持ち直す動きとなっています。目先はバンドの中心線と上限で挟まれたレンジを動いており、堅調地合いが意識されています。やや上値の重さも意識されているところですが、下値は堅く大きな動きにはなっていません。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものが上向きであり、バンドの上限を目指す動きが展開されています。ただ、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところであり、バンドの上限では抑えられるのではないかとみています。