昨日のNY市場は米株が下落しての引けとなりました。中東情勢の緊迫化に対する懸念や米国債利回りの上昇などを眺めて売り圧力が強まる展開となっています。ベージュブックは特にサプライズにはなっていません。結局ダウは332ドル安の33665ドルでの引けとなりました。
米国債市場は上昇しての引けとなりました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑などから債券に対する売り圧力が強まる流れが継続しています。長期債利回りを中心に上げ幅を拡大しており、長短金利差は縮小しています。米10年債利回りは4.91%台前半で、30年債利回りは4.99%台半ばで、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇などを眺めてドルに対する買い意欲が根強い状況となっています。米国の高金利政策が長期間維持されるのではないかといった見方は根強く、ドルの下値を支える展開となっています。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台前半から半ばで、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばで、それぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を背景に、ドル/円はプラス圏での推移となっています。一方、株式市場の軟調地合いを眺めてリスク回避的な動きが意識されており、クロス円は上値を抑えられるといった展開となっています。全体的にはそこまで大きな動きにはなっておらず、様子見ムードとなっています。現状ドル/円は149円台後半で、ユーロ/円は157円台後半で、ポンド/円は182円台前半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識した動きで、上値を拡大する流れとなっています。大きな動きにはなっていませんが、底堅い動きが継続しており、さらに上値を拡大するかどうかに注目です。ただ、150円が迫っている点は注意しておいたほうが良さそうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇する動きとなっています。トレンドそのものは上向きですが、バンドの上限では調整の動きが入りやすい形となっています。一時的にはバンドの中心線を目指しての動きとなる可能性はありそうですが、下値は堅いでしょう。