昨日のNY市場は米株が上昇しての引けとなりました。日本株の大幅上昇や欧州株の堅調などを眺めて底堅い動きが意識されました。また、ボスティック・アトランタ連銀総裁が追加利上げは不要といった発言をしたことなどを背景に、リスク志向の動きが強まる展開となりました。結局ダウは134ドル高の33739ドルでの引けとなりました。
米国債市場は大幅下落となって引けました。軒並み10bpを超える下げとなるなど下値を拡大しています。中東の地政学的リスクの高まり受けて債券に対する買いの流れが強まる展開となりました。また、ボスティック・アトランタ連銀総裁の発言も債券利回りの下げを加速させました。米10年債利回りは4.65%台前半から半ばで、30年債利回りは4.83%台前半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは下落
為替相場はドルインデックスが下落しての推移となっています。米国債利回りが大幅下落となったことなどを背景に、ドルに対する売りの流れが強まる展開となっています。ただ、ドルの先高観は根強く、積極的に売り込む流れにはなりませんでした。現状、ユーロ/ドルは1.06ドル台前半で、ポンド/ドルは1.22ドル台後半で、それぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いで推移しています。ドルインデックスの下落を背景にドル/円は上値の重い展開となりましたが、米株の上昇などを受けてリスク志向の動きが意識され、円に対する売り圧力が強まりました。現状ドル/円は148円台半ばから後半で、ユーロ/円は157円台半ばから後半で、ポンド/円は182円台半ばで、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 小幅持ち直し
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限を意識しての動きから持ち直す動きとなっています。ただ、バンドの中心線には届いておらず、目先はじり安基調となっています。下値の堅さも意識されていますが、方向感の笑みにくい流れとなっており、まずはバンドの中心線まで上昇するのか、再度バンドの下限まで下落するのかで流れが変わってきそうです。
現状、バンドの上下限中心線が下落しての推移です。トレンドそのものが下向きであり、上値の重さが意識されやすい形となっています。目先は持ち直し基調となっているものの、戻り売り優勢の形であり、バンドの中心線で抑えられてバンドの下限に向けて下落といった動きが入ってもおかしくはないでしょう。