昨日のNY市場は米株が小幅に下落しての引けとなりました。週末に米雇用統計の発表を控えており、様子見ムードが強まりました。ダウは前営業日終値を挟んでの動きが継続しており、引けにかけてやや上値を抑えられました。結局ダウは9ドル安の33119ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。米新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで債券に対する売りが意識される場面もありましたが、米雇用統計を控えてポジション調整の動きが見られました。また、2年債利回りなどが低下、30年債利回りなどが上昇といった動きとなりました。米10年債利回りは4.71%台後半で、30年債利回りは4.89%台前半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米短期債利回りが上昇しており、ドルの下値を支えています。米国の年内の利上げに対する見方なども好感される展開です。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.21ドル台後半で、それぞれ推移しています。
一方、円はやや売られやすい地合いとなっています。ドルインデックスが下落したことでドル/円は軟調地合いとなっていますが、クロス円は全体的に底堅い動きとなりました。ダウがマイナス圏ながら一時下げ幅が200ドルに迫る水準からの持ち直しであり、リスク回避的な動きが巻き戻されたことでクロス円は底堅い動きが意識されました。現状ドル/円は148円台半ば、ユーロ/円は156円台半ばから後半、ポンド/円は181円台前半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 上昇基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなる中、中心線を目指す動きとなっています。中心線まで到達するか、中心線で抑えられるのか、ブレイクするのかで流れが変わってきそうです。
現状、バンドの上限が上昇、下限が上昇といった動きとなっています。バンド幅が縮小傾向となっており、しばらくは様子見ムードの中、バンドの中心線を意識しての動きとなりそうです。まだバンド幅には縮小余地があるため、大きな動きにはなりにくいところでしょう。