昨日のNY市場は米株が上昇しての引けとなりました。米ADP雇用統計が市場予想を下回ったことで米国債利回りが低下し、リスク志向の動きが意識されました。ここまでの軟調地合いに対する買い戻しの動きが意識され、上値を拡大しました。結局ダウは127ドル高の33129ドルで引けました。
米国債市場は利回りが大きく低下しての引けとなりました。米ADP雇用統計が市場予想を下回り、労働需要の緩和が意識され、金融引き締めの長期化に対する警戒感が後退し、債券に対する買い戻しの動きが意識されました。米10年債利回りは4.73%台前半で、30年債利回りは4.85%台後半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは軟調
為替相場はドルインデックスが下落しての引けとなりました。米国債利回りの低下などを眺めてドルに対する売り圧力が強まりました。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台前半で、ポンド/ドルは1.21ドル台前半から半ばで、それぞれ推移しています。
一方、円は売られやすい地合いとなっています。ドルインデックスが下落したことで一時ドル/円はマイナス圏での推移となりましたが、米株の上昇などを背景に円売りの流れが意識され、プラス圏での推移となっています。一方、クロス円は上昇基調を強める展開となっています。リスク志向の動きが意識される中で円売り圧力が強まりました。現状ドル/円は149円台前半で、ユーロ/円は156円台半ばで、ポンド/円は180円台後半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直す動きとなり。中心線を抜けて上昇しています。ただ、バンドの上限には届いておらず、大きな動きにはなっていません。じり高基調は継続しており、ここからバンドの上限まで上昇できるかに注目が集まるところです。
現状、バンドの上限が上昇、下限が横ばいとなっています。バンド幅は緩やかに拡大していますが、バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところです。しばらくはレンジ圏での動きが意識されやすいところであり、目先は大きな動きにならないのではないかとみています。