先週末のNY市場は米株がまちまちとなって引けました。朝方は個人消費支出のコア指数が市場予想を下回ったことなどを背景にインフレ懸念が後退してダウが200ドル超の上昇となりましたが、米国の政府機関の閉鎖に対する警戒感が強まる中でダウがマイナス圏に転じました。結局ダウは158ドル安の33507ドルで引けました。ただ、米国債利回りの低下などを眺めてハイテク銘柄に買い戻しの動きが意識され、NASDAQがプラス圏での引けとなりました。
米国債市場は利回りが低下しての引けとなりました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から債券に対する売りの流れも意識されましたが、インフレに対する警戒感が若干後退したことなどを受けて債券に対する買い戻しの動きが意識される展開となりました。米10年債利回りは4.57%台前半で、30年債利回りは4.69%台後半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは小幅下落
為替相場はドルインデックスが小幅に下落しての引けとなりました。大きな動きにはなりませんでしたが、米国債利回りの上値が抑えられたことなどを背景に、ドルに対する調整売り圧力が意識される展開となりました。ただ、米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感は根強く、ドルを積極的に売り込む展開にはなりませんでした。ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばから後半で、ポンド/ドルは1.21ドル台後半で、それぞれ引けました。
一方、円は軟調地合いとなって引けました。大きな動きにはなっていませんが、日米金利差の拡大に対する思惑からドル/円が底堅い動きとなりクロス円も買われやすい地合いとなりました。ややカナダドル/円が売られたものの、全体的には円売りの流れが意識される展開となりました。ドル/円は149円台前半から半ばで、ユーロ/円は157円台後半で、ポンド/円は182円台前半で、それぞれ引けました。
ボリンジャーバンド - 堅調地合い
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限からの持ち直し基調が継続して上限を目指す動きとなったものの、上限には届かず調整の動きが意識されました。バンドの中心線まで下落したものの、そこでは支えられて持ち直す動きとなっています。このままバンドの上限まで上昇することが出来るかどうかに注目です。
現状、バンドの上限が上昇に転じたことでバンドの上下限中心線が上昇する形となっています。トレンドそのものが上向きとなっており、一時的に調整の動きが入っても下値を支えられやすい形となっています。目先は中心線で支えられて持ち直しており、上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇する可能性は高いでしょう。