昨日のNY市場は米株が大きく下落しての引けとなりました。インフレに対する警戒感が根強く意識される中で米国の金融引き締めの長期化に対する思惑からリスク回避的な動きが強まる展開となりました。米議会の予算審議難航に伴う政府閉鎖への懸念も上値を抑えました。ダウは388ドル安の33618ドルでの引けとなりました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。前営業日の大幅上昇を受けて調整の動きも意識されましたが、米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から債券に対する売り圧力は根強く、利回りはしっかりとした動きが展開されました。米10年債利回りは4.54%台後半で、30年債利回りは4.67%台半ばから後半で、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの堅調地合いを眺めてドル買い圧力が維持される局面となっています。インフレに対する警戒感からタカ派的な金融政策への思惑が強まっており、ドルの先高観が強まる状況となっています。現状ユーロ/ドルは1.05ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.21ドル台半ばで、それぞれ推移しています。
一方、円はまちまちでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が上昇して149円を突破する一方、クロス円はリスク回避的な動きが意識される中でやや買われる展開となっています。ただ、全体的には大きな動きにはなっておらず、様子見ムードが強まる流れとなっています。現状ドル/円は149円台前半で、ユーロ/円は157円台半ばで、ポンド/円は181円台前半で、それぞれ推移しています。
ボリンジャーバンド - 横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが意識されているものの、下値が堅くほぼ横ばいでの推移となっています。調整の動きが入りやすい場面での堅調な動きであり、再度バンドの上限まで持ち直す可能性も十分にあるでしょう。そうなった場合、大陽線で一気に上昇ということもあるので、意識しておいたほうが良さそうです。
現状、バンドの上下限中心線が上昇しており、トレンドそのものが上向きです。バンドブレイクからバンドウォークといった動きにはなりにくいところで一時的に調整の動きが入ることもありますが、下値の堅さが意識されやすく押し目買い優勢の流れと言えそうです。売り一巡後は再度持ち直してバンドの上限まで上昇といった展開となるのではないかとみています。