昨日のNY市場は米株が続落しての引けとなりました。前日のFOMCを受けて米国の金融引き締めの長期化に対する警戒感が高まり、リスク回避的な動きが意識されました。アジア株や欧州株の軟調も米株の上値を抑えました。ダウは日中安値圏での引けとなっており、370ドル安の34070ドルとなりました。
米国債市場は利回りがまちまちでの引けとなりました。短期債利回りが低下する一方、長期債利回りが大幅上昇となり、30年債利回りが10bp超の上昇となりました。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から債券は売られやすい地合いとなっていますが、2年債利回りなどは調整の動きが意識される流れとなりました。米10年債利回りは4.49%台半ばで、30年債利回りは4.57%台前半から半ばで、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。朝方は調整の動きが意識されましたが、米長期債利回りの上昇などを背景に、ドルに対する買い戻しの動きが意識され、ドルインデックスは小幅ながらプラス圏での推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.22ドル台後半で、それぞれ推移しています。
一方、円は堅調地合いでの推移となっています。米株の軟調地合いを眺めてリスク回避的な動きが強まり、円に対する買い意欲が強まりました。ポンド/円は1円超の下落となるなど下値を拡大する展開となっています。その他のクロス円も軟調地合いであり、円は主要通貨に対して買われやすい地合いとなりました。結局ドル/円は147円台半ばで、ユーロ/円は157円台前半から半ばで、ポンド/円は181円台半ばで、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド - 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となっています。目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっており、ここをブレイクすることが出来るかに注目です。ブレイクしたらバンドの上限まで、抑えられたらバンドの下限までといった動きになる可能性が高まりそうです。
現状、バンドの上限が下落、下限が上昇といった動きになっています。バンド幅は縮小傾向となっていますが、まだ縮小の余地が大きいことからレンジ圏での動きが意識されやすいのではないでしょうか。目先はバンドの中心線を意識しての動きとなるのではないでしょうか。