昨日のNY市場は米株が下落しての引けとなりました。朝方は買い戻しの動きが意識されてダウが250ドル超の上昇となりましたが、FOMCがタカ派的となったことでリスク回避的な動きが強まり、上値を抑えられました。ダウはマイナス圏に転じ、下げ幅を拡大しました。結局ダウは76ドル安の34440ドルで引けました。
米国債市場は利回りが上昇しての引けとなりました。FOMCで年内の利上げに対する思惑が意識されたことで債券に対する売り圧力が強まる展開となりました。特に短期債利回りの上昇が強まる展開となっています。来年の利下げ時期に対する見方が後ずれしての流れとなっています。米10年債利回りは4.40%台半ばから後半で、30年債利回りは4.44%台半ばで、それぞれ引けました。
為替相場 - ドルインデックスは上昇
為替相場はドルインデックスが上昇しての推移となっています。米国債利回りの上昇を眺めてドルに対する買い戻しの動きが強まり、プラス圏に浮上しての推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台半ばで、ポンド/ドルは1.23ドル台半ばで、それぞれ推移しています。
一方、円は軟調地合いでの推移となっています。ドルインデックスの上昇を眺めてドル/円が上昇しており、クロス円もつれ高となりました。ただ、米株が下落する中で円に対する買い戻しの動きも強まり、全体的には小動きでの推移となっています。米国債利回りの上昇を眺めて金利差の拡大なども円売りの流れを意識させました。現状ドル/円は148円台前半で、ユーロ/円は158円台前半で、ポンド/円は182円台後半で、豪ドル/円は95円台半ばで、それぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド - 上値拡大しての動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から一気に上昇して中心線を抜けて上限まで到達しています。目先は上限をブレイクして上値を拡大しており、このままバンドウォークを継続するかどうかに注目が集まるところです。
現状、バンド幅が拡大基調であり、さらにバンドウォークから上値を拡大する可能性は十分にあるでしょう。ただ、バンド幅がかなり拡大しているので、一時的に調整が入る可能性はあるでしょう。その際はバンドの下限が横ばいから持ち直す動きとなりそうで、そうなった場合はバンドの中心線を目指して下落することになりそうです。逆に言えば、バンドの下限が下落基調を継続すれば、さらに上値を拡大しそうです。