経済指標好調で、米国債利回り上昇(9.15 NY時間)
先週末のNY市場では、米株が下落して引けました。米経済指標の堅調を受けて金融引き締めの長期化に対する警戒感が強まり、リスク回避的な動きが展開されました。ダウは288ドル安の34618ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが上昇。米国の金融引き締めの長期化に対する思惑が強まる中で債券に対する売り圧力が強まる展開となっています。欧州各国の10年債利回りが上げ幅を拡大したことも意識されました。米10年債利回りは4.33%台前半から半ば、30年債利回りは4.41%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 金利差拡大で、円軟調
為替相場では、ドルインデックスが小幅に下落。米国債利回りは上昇したものの、ユーロに対する買い戻しの動きが強まり、ドルの上値が抑えられました。ただ、ドルは対円・対ポンドなどでは買われる動きとなっています。ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.23ドル台後半でそれぞれ引けました。
円は軟調地合い。米国債利回り、欧州債利回りが上昇する中で金利差の拡大が意識されており、円に対する売り圧力が強まりました。米株が下落してリスク回避的な動きが強まったものの、欧州株の堅調などもあって円に対する売りの流れが維持されました。ドル/円は147円台後半、ユーロ/円は157円台半ば、ポンド/円は183円台前半でそれぞれ引けました。
ドル/円・ボリンジャーバンド – ほぼ横ばい
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっており、方向感の見えにくい流れとなっています。様子見ムードが強まっており、しばらくは小動きとなる可能性が高い展開となっています。
現状、バンドの上下限中心線がほぼ横ばいといった動きとなっており、レンジ圏での動きが意識されやすい状況です。バンド幅は比較的狭いため、バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、現状はバンドの中心線を意識しての動きであり、まずは方向感を見極める状況となっています。