堅調な米小売売上高を背景に、ダウ上昇(9.14 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。米小売売上高が市場予想を上回る伸びとなったことを背景に、米国のリセッションに対する警戒感が後退し、リスク志向の動きが強まりました。ダウは一時400ドル超の上昇となり、終値でも331ドル高の34907ドルでの引けとなっています。
米国債市場では、利回りが上昇。米小売売上高の好調を眺めて米国の金融引き締めの長期化に対する思惑から、債券に対する売りの流れが強まりました。米株の上昇も米国債利回りの下値を支える展開となっています。米10年債利回りは4.28%台半ば、30年債利回りは4.38%台前半での引けとなりました。
為替相場 – ECBが経済成長見通し引き下げ、ユーロ下落
為替相場では、ドルインデックスが続伸。米国債利回りの上昇を背景に、ドルに対する買いの動きが強まりました。またECBが来年度以降の経済成長見通しを引き下げたことでユーロに対する売り圧力が強まる展開となり、ドルの下値を支えました。現状、ユーロ/ドルは1.06ドル台半ば、ポンド/ドルは1.24ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円はまちまちでの推移。ドルインデックスが上昇する一方でドル/円はここまでの円安に対する調整の動きが入り、上値の重い展開となっています。また、ユーロやポンドに対する売りの流れが強まる中でユーロ/円やポンド/円は1円超の下落となっています。豪ドル/円などはプラス圏での推移となっていますが、全体的にはやや円買い優勢の流れとなっています。現状、ドル/円は147円台半ば、ユーロ/円は156円台後半、ポンド/円は183円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの推移
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、上限まで上昇したもののそこからはじり安となり、目先は横ばいでの動きとなっています。方向感の見えにくい流れで、バンドの+1σを意識しての動きが展開されています。下値は堅いため、再度バンドの上限まで上昇できるかどうかに注目です。
現状、バンドの上限がじり高、下限がほぼ横ばいといった動きになっています。バンド幅は緩やかに拡大していますが、大きな動きにはなっておらずレンジ圏での動きが展開されやすくなっています。