米CPI市場予想を上回るも、利回りは鈍化(9.13 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。米消費者物価指数が予想を上回る伸びとなったことで警戒感が強まる場面もありましたが、次回FOMCでは現状維持が予想されていることで、ダウはしっかりと持ち直し一時121ドル高まで上昇しました。しかし、引けにかけて再度売り圧力が強まったことで、70ドル安の34575ドルでの引けとなりました。一方、米国債利回りの低下などを受けてハイテク銘柄が買われ、NASDAQはプラス圏での引けとなっています。
米国債市場では、利回りが下落。米消費者物価指数の結果を受け、金融政策に対する懸念は強まったものの、次回FOMCは現状維持との見方が根強く、短期債利回りを中心に調整の動きが展開され利回りは上値を抑えられました。米10年債利回りは4.24%台後半、30年債利回りは4.34%台前半から半ばでそれぞれ引けました。
為替相場 – ドル/円、週明けの窓を埋める勢い継続
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。NY時間帯は米国債利回りの低下を眺めてマイナス圏での推移となる場面もありましたが、ユーロの上値が抑えられたことなどを受けて買い戻され、プラス圏での推移となっています。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台後半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いで推移。ドル/円が底堅い動きとなった事などを眺めてクロス円もしっかりとした動きが展開されています。米株はダウが下落しており、リスク回避的な動きから円に対する買い戻しも散見されましたが、積極的に買い進む展開にはなっておらず、円は主要通貨に対して売られやすい地合いとなっています。現状ドル/円は147円台半ば、ユーロ/円は158円台前半、ポンド/円は184円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – じり安基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限と下限で挟まれたレンジを動いています。目先は下限から持ち直して上限まで上昇したものの、そこでは抑えられて中心線を目指す動きとなっています。全体的に様子見ムードが強まっているため、目先はバンドの中心線を意識した狭いレンジでの動きが継続する可能性が高い状況となっています。
現状、バンドの上限がじり高、下限が横ばいといった動きになっています。バンド幅は比較的狭い状況で、動き出したら大きくなる可能性はあります。バンドの上限もしくは下限での動きには注意が必要です。ただ、目先はレンジ圏での動きであり、バンドの中心線を意識していることから、まずは様子見といった局面となっています。