日本の長期金利上昇が、米国債利回りの上昇をサポート(9.11 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。ポジション調整の動きが強まり、買い戻し優勢の流れが展開されました。ただし、米国の金融引き締めの長期化に対する懸念は根強く上値が抑えられ、ダウは87ドル高の34663ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまちの展開。2年債利回りはマイナス圏での引けとなりましたが、10年債利回りなどは上昇して引けました。米株の堅調地合いを眺めて債券に対する売りが展開されました。日銀の金融政策修正観測を受けた日本の長期金利上昇なども米国債利回りの上昇を下支えしました。米10年債利回りは4.28%台後半、30年債利回りは4.37%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 日銀の金融政策修正観測で、円堅調
為替相場では、ドルインデックスが下落。米国債利回りは底堅い動きとなりましたが、日銀の金融政策修正観測などを背景にドルの上値が抑えられる展開となっています。ここまでの上昇に対する調整の動きも入り、下値を拡大する展開となりました。現状ユーロ/ドルは1.07ドル台半ば、ポンド/ドルは1.25ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合い。日銀の金融政策修正観測を背景にドル/円が1円超の下落となっており、クロス円も全般的に売られやすい地合いとなりました。ただ、豪ドル/円が小幅に上昇するなど、株高を背景とした円売りの流れも散見される展開となっています。現状ドル/円は146円台半ば、ユーロ/円は157円台半ば、ポンド/円は183円台前半から半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの中心線を挟んでの動きとなっています。下値の堅さが意識されており、目先はバンドの上限を目指す動きとなっています。このまま上昇基調を維持してバンドの上限まで上昇することが出来るかに注目です。
現状、バンド幅が縮小傾向となっており、市場にはエネルギーが蓄積されてきています。ただ、まだ縮小の余地があるため、すぐに大きな動きとなるかは不透明です。まずはレンジ圏での動きの中で、方向感を見極める必要があります。