原油高を背景にエネルギー株上昇(9.8 NY時間)
先週末のNY市場では米株が上昇して引けました。原油高を背景にエネルギー株が上昇しており、さらにハイテク銘柄も買い戻しの動きが強まりました。ただ、米国の金融引き締めの長期化が嫌気される中で上値は抑えられました。ダウは75ドル高の34576ドルで引けました。
米国債市場では、利回りがまちまち。米国の金融引き締めの長期化が嫌気される中で、短期債利回りを中心に上げ幅を拡大する展開となっています。ただ、経済の先行きに対する警戒感から30年債利回りはマイナス圏での引けとなっています。米10年債利回りは4.26%台半ば、30年債利回りは4.33%台半ばから後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 週明けのドル円は、窓をあけて146円後半に下落
為替相場では、ドルインデックスが小幅に上昇。米長期金利の上値が抑えられたため、ドルが売り優勢となる場面もありましたが、ユーロ圏経済の減速に対する思惑は根強く、ドルの下値が支えられました。ユーロ/ドルは1.07ドル台前半、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
週明けの円は窓を開けてスタート。マイナス金利政策の解除を含め、色々選択肢があるとの植田日銀総裁の発言が材料視され円買いが加速、主要通貨に対して、円は独歩高の展開となっています。ドル/円は146円台後半、ユーロ/円は157円台前半、ポンド/円は183円台前半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 大幅下落
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの上限を意識しての動きから調整の動きが入っていましたが、窓を開けての下落となっています。バンドの下限をブレイクしての動きであり、このままさらに下値を拡大するかどうかに注目です。
現状、バンド幅が拡大傾向となっているため、バンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性があります。一方で、下限からの乖離が大きいため修正の動きが入る可能性があり、下値を拡大する展開も視野に入れてるおく必要があります。