アップルの大幅続落で、NASDAQ(9.7 NY時間)
昨日のNY市場では、米株がまちまちでの引けとなりました。アップルの大幅続落などを眺めてハイテク銘柄に対する売り圧力が強まる展開となり、NASDAQがマイナス圏での引けとなる一方、ダウは買い戻しの動きなどに支えられてプラス圏での引けとなり、57ドル高の34500ドルで引けました。
米国債市場では、利回りが低下。ポジション調整の動きが強まる中で債券に対する買い戻しの動きが展開され、短期債利回りを中心に下げ幅を拡大しました。米10年債利回りは4.24%台半ば、30年債利回りは4.34%台前半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 円安基調一服も、円買い材料難
為替相場では、ドルインデックスが上昇。米国債利回りは低下しているものの、米国の経済指標の堅調や、ユーロ圏経済の先行きに対する懸念などからユーロに対する売りが優勢となり、ドルの下値を支えました。現状ユーロ/ドルは1.06ドル台後半、ポンド/ドルは1.24ドル台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
円は買われやすい地合い。ドルインデックスは上昇したものの、米国債利回りが短期債を中心に下げ幅を拡大した事などを背景にドル/円が下落する展開となり、クロス円もつれ安基調となりました。現状ドル/円は147円台前半、ユーロ/円は157円台半ば、ポンド/円は183円台半ばから後半でそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 持ち直し基調
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し基調となっています。バンドの中心線で一時押えられましたが、すぐに持ち直して上昇し、目先はバンドの中心線をブレイクして上値を拡大しています。このままバンドの上限まで上昇するのかどうかに注目です。
現状、バンド幅が縮小傾向で、市場にはエネルギーが蓄積されています。まだ縮小の余地が多少残っているため、大きな動きにはなりにくい局面となっています。ただ、買いの流れが継続してバンドの上限まで上昇といった動きになる可能性も高まっており、そこでバンドブレイクからバンドウォークといった動きになる可能性もあります。