中国の市場活性化策に対する期待感、ダウ上昇(8.28 NY時間)
昨日のNY市場では、米株が上昇して引けました。ジャクソンホール会議を無難に通過したことや中国の市場活性化策に対する期待感などを背景に買いの動きが強まる展開となり、ダウは213ドル高の34559ドルでの引けとなりました。
米国債市場では、利回りが低下。ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を受けて過度な利上げへの警戒感が後退したことや米2年債、5年債入札が堅調だったことなどを背景に、債券に対する買い戻しの動きが強まりました。米10年債利回りは4.20%台半ば、30年債利回りは4.27%台後半でそれぞれ引けました。
為替相場 – 円買い材料なく、円は軟調地合い継続
為替相場では、ドルインデックスが上値の重い展開。米国債利回りの低下などを背景に、ドルに対する売り圧力が強まりました。米2年債、5年債入札が好調となったことで米国債利回りの上値が抑えられる展開となっており、ユーロ/ドルは1.08ドル台前半、ポンド/ドルは1.26ドル台前半でそれぞれ推移しています。
円は軟調地合いを継続。米株の堅調などを眺めてドル/円が小幅ながら上昇する流れとなっており、クロス円もつれ高となっています。ただ、ドルインデックスの下落を眺めてドル/円が伸びを欠いたことなどを背景に、全体的に円売り圧力は限定的となりました。現状ドル/円は146円台半ば、ユーロ/円は158円台半ば、ポンド/円が184円台半ばでそれぞれ推移しています。
ドル/円・ボリンジャーバンド – 狭いレンジでの動き
ドル/円を30分足のボリンジャーバンドで見ると、バンドの下限から持ち直し、目先はバンドの中心線を意識しての動きとなっています。狭いレンジでの動きとなっており、方向感の見えにくい流れとなっています。バンドの中心線をブレイクして上昇するのか、抑えられて下落するのかに注目です。
現状、バンドの上下限中心線は横ばいとなっています。バンド幅は比較的狭いので市場にはエネルギーが蓄積されている状況となっていますが、方向感の見えにくい流れであり、しばらくはレンジ圏での動きが維持される可能性が高いといえます。ただ、バンドの上限もしくは下限に到達した際はバンドブレイクからバンドウォークといった動きに注意が必要です。